【更年期を迎える50代】避けて通れない「体の不調」どうしたらいい?

AI要約

更年期はすべての女性に訪れますが、症状の程度は人それぞれ。婦人科を受診して健康について相談することが重要。

更年期を過ぎた後は自律神経の乱れも考えられる。内科的な診察が必要。

更年期症状は遺伝よりも生活環境に影響されやすい。激しいストレスが症状を重くする可能性がある。

【更年期を迎える50代】避けて通れない「体の不調」どうしたらいい?

更年期はすべての女性に訪れますが、更年期症状の種類や程度は人それぞれ。スーッと過ぎてしまう人もいれば、社会生活を送るのが困難になる人も。でも何事もなくて婦人科を受診する機会がないことがいいのかというと、それはNO。更年期以降はがんや骨粗しょう症のリスクも上がるので、40代になったらぜひ婦人科を受診して、今後の健康について相談してほしい。

A.更年期を過ぎているなら、自律神経のバランスの乱れかも

「閉経から5年以内であれば更年期の最中なので、症状が続くことは考えられます。でもそれを過ぎているなら、ストレスなどによる自律神経の乱れの可能性が高い。ときどき、20代など若い世代や更年期を過ぎた70代でそうした症状を訴える人がいますが、更年期に該当しない年代のホットフラッシュやのぼせ、異常な発汗などは、女性ホルモンの変動による影響ではありません。自律神経の治療が必要になるので、内科的な診察を受けるのがいいでしょう」

A.遺伝は関係ありません。生活環境が大きいです

「卵巣機能は遺伝性があり、閉経が母親と同じ時期ということはあります。ただ更年期症状は遺伝とは関係なく、その時期にどういう生活をしていたかによります。更年期の不調はストレスが重なるほど重くなる傾向があるので、お母さまがつらそうにしていたなら、その時期に多くのストレスを抱えていたのでは。エクラ世代よりも上の女性は、女性の生き方や健康に関して今よりも世の中の理解がなくハードな時代だったので、そうした人も多かったと考えられます」

A.更年期症状にかかわるのは、子宮ではなく卵巣です

「子宮のあり、なしは更年期症状に影響はしません。子宮はあくまで子供を産むための器官であり、20~30代ではニワトリの卵くらいの大きさですが、年齢とともにだんだんと小さくなっていき、80代ではうずらの卵程度のサイズまで縮みます。それはもう必要ない器官だからともいえます。一方で、卵巣は女性ホルモンを作る器官なので、病気などで卵巣をとると突然更年期症状が出てくる場合も。その場合もHRTが有効です。子宮がない人ももちろんHRTは可能で、子宮のある人と薬の処方が異なります」