夫婦ふたりで15キロ増、50代になってメタボ化が加速! 痩せようとした夫に、トホホな珍事件が発生。加齢で太るのはナゼ?

AI要約

更年期に太りやすい原因として、摂取カロリーの過剰摂取や基礎代謝量の低下が挙げられる。

女性ホルモンの減少により脂肪がつきやすくなる更年期に、適切な食事と運動が重要。

メタボ体型に悩む更年期女性には、漢方薬が有効である場合もある。

夫婦ふたりで15キロ増、50代になってメタボ化が加速! 痩せようとした夫に、トホホな珍事件が発生。加齢で太るのはナゼ?

「急に太ってきた」「健康診断でメタボと判定された」などの悩みはありませんか?

日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれてきましたが、昨今の研究では平均値は52歳であるとされ、閉経前後の5年間が更年期と定義されています。

更年期にはからだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。

更年期女性の悩みのひとつに「太る、メタボ体型」があります。

今回は、更年期太りの対策法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。

理恵さん(52歳)は、50歳くらいから夫婦ともにかなり太ったと悩んでいました。

「健康診断の記録を見ると、この2年間で私は6kgも体重が増えてしまいました。同じ歳の夫はなんと9kgも太って、ぽっこりとお腹も出てきています」

病院からは「メタボ予備軍」と健康指導が入ってしまったそう。

「どうにかしなくちゃと、週末は一緒にウォーキングをすることにしたんです。多いときは1日10kmも歩いています」

ちょうど子育ても落ち着き、夫婦共通の趣味の時間を過ごせて嬉しかった理恵さん。
夫婦仲よく楽しく汗を流していましたが……。

張り切って始めたウォーキングで、なんとご主人が股ズレを起こしてしまったそうです。

「太りすぎで太ももの内側に炎症が生じたようで……せっかくのウォーキングもできなくなってしまいました。さらに、股ズレの痛みで通勤がストレスになって夫はつらそうです」

楽しい週末を心待ちにしていた理恵さんは、がっかりしてしまいました。

「太りすぎで股ズレだなんて恥ずかしくて誰にもいえない」

と、ご主人もすっかり落ち込んでしまいました。

50歳前後に急に太る原因としては、摂取カロリー超過や運動不足に加えて、基礎代謝量の低下などが考えられます。

1.そもそも摂取カロリーが多い

知らぬ間に食べ過ぎている、糖分を含むジュースやアルコール飲料を摂取する習慣があるという場合は、消費カロリーよりも摂取カロリーが多いため、太りやすくなります。

2.基礎代謝量が低下している

基礎代謝量とは、運動をしなくても消費される、呼吸や体温の維持といった生命維持のために必要なエネルギー量のことです。

加齢とともに筋肉量が落ち、基礎代謝量もだんだんと低下する傾向にあります。

そのため、運動不足でエネルギー消費が低下しているにも関わらず若い頃と同じ量の食事をとっていると、太りやすくなってしまいます。

また、女性ホルモンには脂質代謝を促進するはたらきがあります。この女性ホルモンが減少する更年期は、とくに脂肪がつきやすくなると考えられているのです。

【前編】では、更年期世代がメタボになりやすい原因についてお伺いしました。

▶つづきの【後編】では、食事面はどのように見直すといいのか? 中年太りにおすすめの漢方薬について教えていただきます。