月探査「アルテミス2」「アルテミス3」の部品、ロケット射場に向かう

AI要約

米航空宇宙局(NASA)が主導する有人月探査計画「Artemis」の次期ミッションに向けて、ロケット部品が輸送された。

「Artemis II」と「Artemis III」のミッションが2025年と2026年に実施され、月を周回したり、月面に降り立つ予定。

様々な部品やモジュールが準備され、宇宙船の構築が進められている。

月探査「アルテミス2」「アルテミス3」の部品、ロケット射場に向かう

米航空宇宙局(NASA)が主導する有人月探査計画「Artemis」の次期ミッションに向けて、ロケット部品が米フロリダ州のケネディ宇宙センターに輸送された。

 今後実施される「Artemis II」では、巨大ロケット「Space Launch System(SLS)」で打ち上げられた宇宙船「Orion」で宇宙飛行士が月を周回する。「Artemis III」では、宇宙飛行士が月面に降り立つ予定だ。それぞれのミッションは2025年と2026年に実施される。

 2024年8月には、SLSの「ロケットステージアダプタ(Launch Vehicle Stage Adapter:LVSA)」がアラバマ州のマーシャル宇宙飛行センターから出荷された。LVSAは、SLSの第1段(コアステージ)とロケット第2段(上段)の中間低温推進ステージ(ICPS)を接続するために使用される。「円錐形のLVSAはコアを上段に接続し、Artemis IIの試験飛行における上段エンジンの保護に役立つ」と、NASAは説明している。

 欧州が製造するArtemis III向けサービスモジュールも約2週間後にケネディ宇宙センター近くに到着する予定だと、欧州宇宙機関(ESA)は8月22日に記している。「サービスモジュールはクルーモジュールアダプターに接続し、その後クルーモジュールに接続する。Artemis IIIに向けて宇宙船を準備する」と述べている。

 Artemis IIに使用されるサービスモジュール「ESM-2」は、Orionに電力や生命維持装置、水、燃料などを提供する。