米グローバルスター、衛星群の補充で当局から許可–iPhoneへの影響は不明

AI要約

米Globalstarが2025年までに改良型衛星17機を配備する許可を獲得

Appleが衛星補充費用の大半を負担し、Globalstarに融資、iPhone向けの衛星サービスを展開

SpaceXがGlobalStarの衛星群の打ち上げ契約を結び、2025年末までに8機の配備を目指す

米グローバルスター、衛星群の補充で当局から許可–iPhoneへの影響は不明

モバイル衛星通信サービス(Mobile Satellite Service:MSS)を提供する米Globalstarは米国時間8月16日、2025年にスマートフォンなどと直接通信する衛星の改良型、最大17機を配備する許可を米連邦通信委員会(FCC)から獲得した。

 GlobalStarは特殊な携帯電話やリモートデバイスに「Lバンド」接続を提供する「HIBLEO-4」「HIBLEO-X」という衛星を運用している。2022年からは「iPhone」向けにSOSとメッセージングサービスもサポートしている。

 GlobalStarはAppleが衛星群補充の費用の大半を負担することで、カナダのMDAと2022年に衛星17機の製造で3億2700万ドル(480億円)の契約を交わした。これは、最大9機までの衛星を1機あたり1140万ドル(約17億円)で追加できるオプション付きだ。

 Appleは製造コストと打ち上げコストを含め、衛星コンステレーションの95%をGlobalstarに払い戻し、2億5200万ドル(約370億円)を融資する。見返りとして、AppleはiPhone向けの衛星サービスとして、ネットワーク容量の85%を使用することになっている。

 Space Exploration Technologies(SpaceX)はGlobalStarの衛星群の打ち上げ契約を結んでおり、2025年末までに最大8機の配備を目指している。一方で9機の予備の衛星を配備する計画の決定は、軌道上のデブリ軽減計画を更新するまで延期された。

 海外メディアのSpaceNewsによると、Globalstarが運用する改良型衛星がiPhoneにどのようなサービスをもたらすかについてGlobalstarはコメントを拒否している。