ビットコインレイヤー2ルートストックがゼロ知識SNARKを検証

AI要約

ルートストック・ラボ(Rootstock Labs)とフェアゲート(Fairgate)の開発者で構成されるチームは、ビットコインメインネットでSNARK証明を検証する技術的な躍進に成功した。

この実証は、ビットコインブロックチェーンが高速で安価なレイヤー2ネットワークに対応しやすくなり、イーサリアムなどと同様のプログラム可能性を持つことが期待される。

新しい設計のBitVMXを使用して、ゼロ知識SNARKの検証が行われ、これによりスマートコントラクトなどがビットコインネットワークで可能になる可能性がある。

ビットコインレイヤー2ルートストックがゼロ知識SNARKを検証

ルートストック・ラボ(Rootstock Labs)とフェアゲート(Fairgate)の開発者で構成されるチームは、多くのブロックチェーンシステムで採用される強力なタイプの暗号化であるSNARK証明をビットコインメインネットで対話的に検証するという技術的な躍進に成功したと述べている。

この実証は、ビットコインブロックチェーンがより高速で安価なレイヤー2ネットワークに対応しやすいものになり、現在イーサリアムなどのネットワークで利用できるものと同様のプログラム可能性を備える上で大きな進歩となる可能性がある。

SNARKは、チームが独自に開発した、ロビン・ライナス(Robin Linus)氏のBitVM設計の修正版であるBitVMXを使用して検証された。ライナス氏は、ビットコインネットワークでイーサリアムネットワーク風のスマートコントラクトを可能にするために設計されたコンピューティングパラダイムとしてBitVMを開発した。

ゼロ知識SNARK(簡潔な非対話型知識論証)とは、情報を明かすことなく、かつ証明者と検証者が対話することなく知識を証明できるプロセスを指す。

検証は25日にビットコインのメインネットで行われた。その前日にはテストネットで検証が完了していた。

ルートストックのチームは25日に電子メールで発表した声明で、「この進展はBitVMX証明システムにとって大きな飛躍であり、オンチェーンでSNARK検証者の実行に異議を唱え、検証する能力を示すものだ」とし、「この飛躍により、BitVMXの汎用仮想CPUを利用して、RISC-Vアーキテクチャにコンパイルされた任意のプログラムでこのプロセスを再現できるようになる扉が開かれた」と述べた。

|翻訳・編集:林理南|画像:PDPhotos/Pixabay|原文:Bitcoin Layer 2 Rootstock Verifies Zero-Knowledge SNARK