「お客さんが少ないので…」 ペンギンたちが水族館を堪能する姿が話題に 「当館では日常なんです」
伊勢市にある水族館でペンギンたちが館内を歩く様子が話題に
飼育員が日常的にペンギンたちを案内し、来館者が少ない時でも移動を楽しむ
動物との信頼関係を築いた飼育員が安全を確保しながら展示を行っている
お客さんが少ない水族館の中をペンギンたちがペタペタと歩きながら堪能している――。先日、そんな写真や動画がSNS上で注目を集めました。撮影した飼育員に話を聞きました。
三重県伊勢市にある水族館「伊勢シーパラダイス」。
そのX(旧ツイッター)アカウントが9月1日、こんな投稿をしました。
「お客さんが少ないのでペンギン達が水族館を堪能中」
添付されている写真には4羽のケープペンギンが写っていて、水槽の中の魚を見つめています。
6時間後に投稿された動画には、淡水魚コーナーをペタペタと歩き回る姿が収められています。
これらの投稿に対して、「キョロキョロしながら歩いてるところ可愛い」「グループ行動出来てる」といったコメントが寄せられ、最初の投稿へのいいねは12万を超えています。
「写真も動画も、台風の影響で来館者が少なかった9月1日に撮影したものです」
そう話すのは、撮影した飼育員の安部瑞貴さんです。
展示スペース間を移動する際に撮影したという今回の写真と動画。
来館者が少なかったから特別に、というわけではなく日常的な光景だといいます。
「混み合っている時でなければ、飼育員が先導しながらこのように館内を移動しています」
海獣との距離が近い「ふれあい」をテーマにした水族館ということもあり、ペンギンだけでなくアザラシやアシカが移動する姿も見られるとのこと。
動物と信頼関係を築いた飼育員が、生き物や来館者の安全に配慮しながら先導しているそうです。
話題になったことについては、こう話します。
「当館では日常的な光景ですが、驚いた方も多かったかと思います。ほぼ毎日のようにふれあえる水族館ですので、ぜひお越しください」