「これは何の動物のどの部分でしょう」茨城県の動物園が出題した動物クイズが難問だった。あなたは答えられる?

AI要約

日立市かみね動物園で投稿された興味深いクイズ動画が話題を呼んでいます。

動画ではジェフロイクモザルのしっぽを使って器用にペレットを拾っている様子が捉えられています。

クモザルの尻尾の器用さや魅力について、飼育担当者のコメントも掲載されています。

「これは何の動物のどの部分でしょう」茨城県の動物園が出題した動物クイズが難問だった。あなたは答えられる?

「器用にペレットを取っているのは、何の動物のどの部分でしょうか?」

そんな興味深いクイズが7月10日、日立市かみね動物園(茨城県日立市)のX(旧Twitter)に投稿されました。

投稿された動画には毛が生えた細長い何かが器用に動き、ペレット(固形飼料)を拾っている様子が映し出されています。

何かの動物の手にも見えるけれど、手ではなさそうな謎の部分。さてさて、動物の名前と部分はわかりましたか?

正解は……「ジェフロイクモザルのしっぽ」でした!!

動画はクモザルたちが長いしっぽを器用に使い、ペレットを拾って食べているところを撮影したものだったのですね。

同園のサイトによると、ジェフロイクモザルは中米、メキシコ南部からパナマの熱帯多雨林に生息する、クモザルの1種とのこと。

しっぽの先で小さな物をつかめる、器用で不思議な動物・ジェフロイクモザル(以下クモザル)。その生態や日々の暮らしが気になったBuzzFeedでは、担当の方にお話を伺ってみました。

――動画の撮影日を教えてください。

「クイズにした動画は6月30日、答えの動画は7月1日に撮影しました」

――クモザルにあげているのはサル用のペレットでしょうか。ペレットは動物によって好き嫌いの差が激しいイメージがあるのですが、クモザルはペレット好きですか?

「はい、サル用のペレットです。朝と昼のタイミングでペレットを給餌しており、当園で飼育している3頭は野菜よりもペレットの方が好きな印象です」

――日頃からこの動画のような方法で給餌をしているのでしょうか、またこのような給餌をした理由やきっかけはありますか。

「この方法で給餌しているのはお昼のペレットを給餌する時のみで、いつも行っているわけではありません。一度クモザルたちを寝室に戻してから展示場に入り、複数個所に置くこともあります」

「どちらにおいても3頭がなるべく均等に食べられるようにすること、時間をかけて食べてもらうこと、食べ物を手に入れるのに頭を使ってもらうことを常に意識しています」

――クモザルを見ていて「器用だなぁ」と思ったエピソードはありますか?

「動画のように尻尾で細かいものをつまめることや、展示場内の扇風機フィーダーの隙間から1粒ずつペレットをつまみだしているのを見た時には尻尾だけでなく手先も器用だなぁと思いました」

――飼育担当の方からみたクモザルの魅力や、注目して欲しい点はどんなところでしょうか?

「クモザルの魅力はなんといっても5本目の手足と言われる尻尾とその器用さです。Xでも少し触れましたが、尻尾は遠くのものを掴むだけでなく、野生では木々の移動の際にも役立っており、尻尾の先は毛がなく尾紋(びもん)があり(人で言う指紋のようなもの)、滑り止めの役割も果たしています」

「当園ではクモザルが吊り橋を渡っている姿を見ることができ、上手く尻尾を使って移動している姿が来園者の方々を驚かせています」

――「何の動物のどの部分!?」とクイズ形式で出題されたのが興味深かったです。クイズ形式はどういうところから発案されたのでしょうか?

「当園のXでは、あまり動物に興味のない人にも興味を持ってもらえるようクイズ形式で動画や写真を投稿することがしばしばあります。今回のクモザルのクイズに関しては、6月28日のXにてゾウ担当が投稿したYouTube動画をみて、第2弾ぐらいの気持ちでアップロードしました」

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担当の方からいただいたクモザルへの愛を感じる回答を見て、クモザルのしっぽや指先をじっくりと観察してみたくなった!という方もいるのではないでしょうか?

動物園に行った際は動物の体の部分1つ1つに注目して観察してみると、より面白さを感じられそうですね。