【レビュー】HUAWEI WATCH FIT 3のバッテリーは本当に10日持つ?

AI要約

ファーウェイのスマートウォッチの電池持ちについて、さまざまな使用方法で比較検証を行った結果を示しています。普段使いからヘビーユースまで、電池持ちの違いを詳しく解説しています。

異なる設定や使い方によって、電池持ちがどれだけ変わるかを具体的に示し、最長で16日間持つ設定方法も紹介しています。スマートウォッチのバッテリー消費を抑えるためのポイントが分かります。

筆者が実際に試した使い方を通じて、スマートウォッチの電池持ちを最大限に引き出すテクニックを紹介しています。スマートウォッチの電池持ちを気にする方に役立つ情報が満載です。

【レビュー】HUAWEI WATCH FIT 3のバッテリーは本当に10日持つ?

電池持ちに定評があるファーウェイのスマートウォッチ。しかし、スマートウォッチの使い方は人によって差があります。そこで、Watchの設定や使い方を変えて、電池持ちを比較してみました。

 ファーウェイのスマートウォッチは、電池持ちに定評があります。機種によっては最大14日間の連続使用をうたっていますが、HUAWEI WATCH FIT 3は「通常使用で最大10日間」となっています。約1.82インチの大画面ディスプレイを搭載しつつ、10日持つというのは心強い限り。筆者が実際に使った印象でも電池持ちがすこぶる良く、充電は週に1回程度で間に合っています。

 

 しかし、スマートウォッチの使い方は人によって差があります。そこで、Watchの設定や使い方を変えて、電池持ちを比較してみました。

 

フツーに使っても1週間以上は持つ

 筆者は普段、ディスプレイの明るさやスリープは「自動」に設定しています。文字盤の「常時表示」はオフにして、腕を上げると点灯する設定です。心拍数、血中酸素、睡眠などの自動モニタリングは全て「有効」に。通知は「メッセージ」「Gmail」「LINE」「Facebook」など、コミュニケーション系のアプリだけをオンにしました。その状態で、GPSをオンにして1時間ほどウォーキング。夜、入浴時には外しましたが、再び装着して寝て、睡眠状態もトラッキングしてみました。

 

 結果、1日で減った電池量は11%。ウォッチの使い方は日によって変わるので、バッテリーは100%から0%まで一定して減っていくわけではないでしょうが、毎日同じように使ったと仮定すると9日間の電池持ちを見込めます。

 

設定を変えれば「2週間以上」持たせることも可能

 さらに控えめに使ったら、どれくらい持つのか? ディスプレイの基本設定はそのままで、明るさは「自動」をオフにして、やや暗めにしました。健康モニタリングは心拍数だけをオンにして、そのほかはオフに。通知は「LINE」だけを有効に。入浴と睡眠の約7~8時間ウォッチを外しました。

 

 結果、1日使って減った電池量は6%。単純な計算では、フル充電から16日間持つことを見込めます。

 

機能をフル活用しても「3日以上は持つ」印象

 最後にヘビーユースを想定して、電池の減りを調べてみました。文字盤は「常時表示」をオンにして、文字盤は初期設定のものよりも消費電力が多いアニメーション表示のものに切り替えました。健康モニタリングは全て有効にし、通知も全て有効に。一定時間歩いたり、走ったりすると、ワークアウトの開始を検出する機能もオンにしました。GPSをオンにした「屋外ウォーキング」を朝と夕方それぞれに約1時間行いました。入浴時には外しましたが、就寝時は睡眠のモニタリングも有効にしました。

 

 結果、1日使って減った電池量は28%。ファーウェイが公表するスペックでは、「ヘビーユースで最大7日間。AOD(画面表示点灯機能)ONの場合は最大4日間」となっていますが、筆者の使い方では4日持たせるのは難しいという計算になりまました。それでも充電は週2回程度で済みそうです。

 

 スマートフォンと同じように、スマートウォッチの電池消耗はディスプレイの点灯時間が大きく影響すると思われます。筆者はSNSの利用頻度が多いと自覚しているので、通知で画面が点灯することは多かったと思います。おそらく、通知が少ない場合は、さらに電池は持つでしょう。あくまでも参考程度に捉えてくださいね。

 

 

筆者紹介――村元正剛

 iモードが開始された1999年から携帯電話市場を追い、新機種のレビュー記事などを多くの雑誌やウェブに寄稿。最近はスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、スマートスピーカーなど、スマホとつながるデバイスにも興味を深めている。編集プロダクション・ゴーズの代表で、スマホ関連の書籍/ムックの編集も手がけている。

 

 

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●飯島恵里子/ASCII