ダイソンが初の「オーディオ特化ヘッドホン」を発表 最大55時間再生

AI要約

ダイソンが新作ヘッドホン「ダイソン オントラック ヘッドホン」を発表。

音楽家に愛されるプロダクトを目指し、30年の研究を経て開発。

豊富なカラーバリエーションとファッション性を重視したデザイン。

ダイソンが初の「オーディオ特化ヘッドホン」を発表 最大55時間再生

 「ダイソン(Dyson)」が、新作ヘッドホン「ダイソン オントラック ヘッドホン(Dyson OnTrac ヘッドホン)」を発表した。今夏から一部地域のダイソン直営店および各取扱店で販売を開始する。なお、日本国内での発売日と価格は未定。

 ダイソンは、掃除機やドライヤー、空気清浄機の「静音」にこだわるため、数百人のオーディオエンジニアが約30年間研究してきたという音やノイズへの知見を活かし、オーディオデバイスを開発。2022年に、「ダイソンを家の外に持ち出す」ことができるウェアラブルカテゴリ製品の第1弾として「空気清浄機能」を持つヘッドホン「ダイソン ゾーン(Dyson Zone)」を発表した。

 ウェアラブルカテゴリ第2弾製品のダイソン オントラックは、同社初の「オーディオ特化」デバイス。ダイソン ゾーンは空気清浄機のフィルターやモニターが内蔵されていたことで重量や厚みがあったが、ダイソン オントラックではそれらを取り除いたことで厚みをダイソン ゾーンの半分以下、重量を30%以上削減した。

 このほか、ヘッドバンドに大容量のリチウムイオンバッテリーを内臓することで最長55時間のバッテリー寿命を実現。なお、ヘッドバンドの形状はダイソン ゾーンと同様に乗馬のサドルの形状から着想した重量を分散させる構造を採用し、バッテリーの重みが負担にならないように設計されている。

 同社の創業者であるジェームズ・ダイソン(James Dyson)の息子でジェイク・ダイソン(Jake Dyson)が率いるプロジェクトであるオーディオデバイスは「音楽家に愛されるプロダクト」を目指して開発。ダイソン オントラックのサウンドレンジは、人間の可聴周波数を超える6Hzから21kHzまでを再現し、周囲の音を最大40dBまで低減する高度なアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載する。

 カラーは、ジェイクとダイソンのCMF(サーフェスを構成するCOLOR=色、MATERIAL=素材、FINISH=加工のデザイン)チームが設計。ボディはアルミニウム、コッパー、ブラックニッケル、セラミックシナバーの4色展開で、カスタマイズ可能なアウターキャップとイヤークッションをぞれぞれ8種類ずつ別売りでも販売する。

 これまでのダイソン製品と比較するとカラーのラインナップが豊富なダイソン オントラックは、ガジェットに機能性だけではなくファッション性を求める人や、「推し活」を楽しみたい人をターゲットに設定。「ダイソンのオーディオデバイスといえば機能性とデザイン性」という新たなイメージを打ち出していく狙いだ。