iPhoneを充電したら「7時までに充電を完了します」と表示が……すぐ充電してほしいのにどうして?
iPhoneのバッテリー最適化機能についての解説
バッテリーの寿命を延ばすための仕組み
ユーザーが自由に充電をコントロールする方法について
iPhoneを充電していると、「7:00までに充電を完了するようにスケジュールされています」と通知が表示されることがあります。
なぜこのような通知が表示されるのか、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。
(今回の質問)
「7:00までに充電を完了するようにスケジュールされています」と表示されました。すぐ充電してほしいのに、どうして?
(回答)
iPhoneはバッテリーの過充電を予防するために、充電の最適化が行われます。ユーザーの充電傾向を学習し、フル充電されたままの時間を極力少なくするように設定されています。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
「7:00までに充電を完了するようにスケジュールされています」というアナウンスは、iPhoneの「バッテリー充電の最適化」が有効になっている可能性があります。
iPhoneで使用されているリチウムイオンバッテリーは、フル充電の状態からさらに充電が続いてしまうと、バッテリーの寿命が短くなってしまいます。
そのためiPhoneは、ユーザーの毎日の充電の傾向を学習。iPhoneを80%まで充電したら、その後の充電を遅らせて、次にiPhoneを充電器から外したときにちょうど100%になるよう、最適化を図ってくれます。
例えばiPhoneを充電しながら寝た場合。80%までは素早く充電しますが、その後は充電を制御します。そしてユーザーが起床するタイミングで100%になるようにコントロールしてくれます。
バッテリーの最適化を行わず、最短でフル充電を目指したいときは、「バッテリー最適化」の項目をオフにすればOKです。
iPhone 14以前のモデルでは、「設定」アプリを開いたら、「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」の順に選択して、「バッテリー充電の最適化」の項目をオフにします。iPhone 15以降のモデルでは、「バッテリー充電の最適化」「上限 80%」「なし」の3つのオプションから選択できます。「上限80%」になっている場合は、バッテリー残量が80%になったところで充電がストップします。
バッテリー充電の最適化はユーザーの利用傾向を学習した結果で自動的に制御される機能。そのため、ユーザーが任意の時刻に完了するような設定はできません。
この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。