『落下の王国』4Kレストア版、9月からMUBIが世界配信

AI要約

映画『落下の王国』の4Kレストア版が、シネフィル向けのストリーミングサービスMUBIから世界配信されることが決定。

『落下の王国』はターセム・シン監督が27年の構想を経て生み出した作品であり、美しい映像と独自の物語が特徴。

4Kレストア版はロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映後、MUBIで配信される予定で、日本でも劇場公開を期待したい。

『落下の王国』4Kレストア版、9月からMUBIが世界配信

 映画『落下の王国』の4Kレストア版を、シネフィル向けのストリーミングサービスMUBIが9月27日から世界配信すると発表した。Deadlineによると、対象の国はアメリカ、カナダ、ラテンアメリカ、イギリス、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリア、ベネルクス三国、トルコ、インド。その他の国については現在、配給会社のザ・マッチ・ファクトリーがセールスを行っているという。

 『落下の王国』(2006)は、“映像の魔術師”と称されるターセム・シン監督が構想27年、CMやミュージックビデオ制作で稼いだ私財を全投入して作り上げた渾身の一作。死を望む入院中のスタントマン・ロイ(リー・ペイス)が幼い少女アレクサンドリアを操るために始めた虚構の物語が、やがて“二人の希望”となっていくさまを、世界24か国以上で撮影された目もくらむほど美しい映像で描いている。カルト的人気を誇る作品だがストリーミングサービスには上がっておらず、現在は鑑賞が非常に困難となっている。

 今回の4Kレストア版は来月開催されるロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映された後、MUBIでの配信が始まる予定だ。日本でも配信、もっと言えば劇場公開されることを願いたい。(編集部・市川遥)