斎藤元彦兵庫県知事、元局長について「不利益処分ではない。あの判断はやむを得なかった」と主張

AI要約

斎藤元彦兵庫県知事が疑惑告発文書問題について説明し、公益通報に当たらないと主張。

地方議会が不信任決議を可決し、斎藤知事は辞職・失職か議会解散を迫られる状況に。

斎藤氏が議会解散なら史上初のケースとなる可能性も。

斎藤元彦兵庫県知事、元局長について「不利益処分ではない。あの判断はやむを得なかった」と主張

 斎藤元彦兵庫県知事(46)が21日、日本テレビ系「ウェークアップ!」(土曜午前8時)に生出演。自信の疑惑告発文書問題で、県議会(定数86)は19日、知事不信任決議を全会一致で可決したことについて言及した。

 出演にあたり、斎藤知事サイドは1対1の対談を希望。無人のスタジオ内で、読売テレビの中谷しのぶアナウンサーと対峙(たいじ)した。

 番組が用意したフリップには、亀井正貴弁護士による指摘が記されていた。「告発文は提出のプロセスや内容を見ても『公益通報に該当する』と言える 『誹謗中傷だから公益通報に当たらない』という判断はあり得ない 『捜査』のような犯人捜しを県のトップが支持するのは異様」と指摘した。

 中谷アナからはフリップを踏まえ「公益通報と仮定して動くべきでは」と投げかけられると、斎藤知事は「内部の窓口に通報されてたのは、元局長さんの報告によると、4月4日頃。私たちの文章把握は3月20日頃になりますので。その時点では、公益通報の窓口には通報されてなかったんですね。その提出される前の時点で文章を把握して、その内容が異なることがたくさん含まれていて.人の名誉を傷つける可能性があると。私はそういったことで調査をしたと。初動の問題は公益通報の違反に当たらないと考えています」と語った。

 そして「3月に外部に提出された文章は公益通報には当たらないという認識?」と聞かれ「そうですね」と言葉に力を込め「専門家の指摘があるのは承知してますけど、県の弁護士はここは当たらないと判断しています」と続けた。

 さらに中谷アナから「いわゆる告発された側の言い分を聞いて、知事はそれを鵜呑みする形で1週間後にあの会見で『ウソ八百』という言葉を発せられたのですか?」と問われ、「あの文章の中身、誹謗中傷性が高いものがたくさん含まれていたというのがありました。初動の調査をスタートさせた直後に、クーデターであったり、革命を、というような言葉も飛び出したんですね。これは県政にとっても大きな影響があった。これからどんどん広がっていくのではないかと」と語った。

 さらに「そういった危惧もありましたので、そこをしっかり調査しないと県政に大きな影響があるのではないか。そこで私は調査をして、不適切な行為がいくつか判明したので、3月27日の時点で元局長さんを人事異動で退職保留と。これは不利益処分ではないと私は考えていますけど。あの判断はやむを得なかったと思います」と話した。

 斎藤氏は地方自治法に基づき、10日以内に辞職・失職か議会解散を迫られる。斎藤氏が不信任に対抗する形で議会を解散すれば、史上初のケースとなる。