『全会一致で不信任決議案が可決』斎藤知事 可決前には今後の対応について「熟慮したい」とコメントも

AI要約

兵庫県議会で斎藤知事に対する不信任決議案の審議が行われており、可決される見通しである。

斎藤知事は議会の判断を静観し、進退については明言を避けている。

疑惑の発端から半年が経過し、斎藤知事は10日以内に議会を解散、辞職、または失職を選択することになる。

『全会一致で不信任決議案が可決』斎藤知事 可決前には今後の対応について「熟慮したい」とコメントも

19日午後4時45分現在、兵庫県議会では、パワハラなどの疑惑をめぐって、斎藤知事に対する不信任決議案の審議が行われていました。

斎藤知事はほぼ表情を変えることなく、じっと前を見つめていました。

この問題を取材してきた、関西テレビ神戸支局の鈴村菜央記者が兵庫県議会の様子について、報告しました。

【関西テレビ神戸支局 鈴村菜央記者】「19日午後3時すぎに、自民党の兵庫県議団が不信任決議案の動議を提出しました、その後審議が行われ、さきほど共同で不信任決議案が出され、まもなく(19日午後4時45分現在)全会派一致で可決される見通しです。斎藤知事が議会の判断をどう受け止めるのか、その発言に注目が集まっています」

【newsランナー 吉原キャスター】「ご覧のように、報道陣もたくさん集まって斎藤知事を待っています」

毎朝、斎藤知事が「囲み取材」に応じる兵庫県庁には19日朝も、多くの報道機関が待機していました。

告発文の存在が明らかになってからおよそ半年。

【斎藤知事(19日午前10時頃)】(Qどういう選択をするか、きょう19日に決断する?)「大変重い議決ですから、私自身にとっても県政にとっても大事な判断になりますから、タイミングも含めてしっかり熟慮していきたい」

19日朝、これまで同様、自身の進退について明言を避けた斎藤知事。

不信任決議案が可決された場合、斎藤知事は10日以内に議会を解散するか、辞職、または失職を選択することになります。

議会の解散も選択肢に入るなか、県議たちも様々な思いを持ってこの日を迎えました。

【自民党 北野実県議】(Q知事はどう判断されると思いますか?)「それは知事に聞いてください、わからへんわ」

【維新の会 中村大輔県議】「解散する大義が全くないので、解散はしないと信じているんですけど、それもわからないので。最後までは」

ことの発端はことし3月、元西播磨県民局長が斎藤知事が職員を怒鳴りつけるハラスメント行為など7つの疑惑を告発する文書を配布。

当初、斎藤知事はこれを真っ向から否定しました。

【斎藤知事(ことし3月)】「業務時間中なのに、『嘘八百』含めて、文章作って流すという行為は、公務員としては失格」

元局長は、県の公益通報窓口にも通報したものの、県は事実無根として、懲戒処分しました。

しかし、その後、疑惑の一部が事実であることが判明。

調査のため百条委員会が設置され元局長も証人として出席する予定でしたが、ことし7月、死亡しました。