当時81歳の妻を“介護不安で殺害” 87歳夫に懲役8年の実刑判決
AI要約
87歳の男が妻の首を絞め殺害し、懲役8年の実刑判決を言い渡された。
被告は介護の問題が動機であると説明し、裁判で起訴内容を認めた。
裁判所は身勝手な動機に基づく犯行として懲役8年の判決を下した。
去年、東京・練馬区の自宅で当時81歳の妻の首を絞め殺害した罪に問われている87歳の男の裁判で、東京地裁は20日、男に懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
無職の吉田春男被告は、去年12月、練馬区の自宅で当時81歳の妻・京子さんの首を両手で絞め殺害した罪に問われています。吉田被告はこれまでの裁判で起訴内容を認め、被告人質問では、動機について、「介護の問題です」「私は家事ができないし、米も炊いたことがない。とてもじゃないけどできないという結論に至った」などと述べました。
東京地裁は20日の判決で、「被害者が介護を要する状態になっていたわけではないのに、 将来に不安を感じて被害者を殺害した。身勝手な動機に基づく短絡的な犯行」だと指摘。
そのうえで、「長年、人生を共にしていた夫から突然、首を絞められて殺害され、被害者が受けたであろう精神的な衝撃や無念さは察するにあまりある」として、吉田被告に対し、懲役8年の実刑判決を言い渡しました。
