自民総裁選・高市氏「リーフレット配布」問題 党執行部に「自制求めたい」一部報道「対応再検討指示」受け

AI要約

高市経済安保相の事務所が自民党総裁選挙に関するリーフレット配布で問題が発生し、選挙管理委員会から注意を受けていたことが明らかになった。

リーフレットは総裁選についての記載はなく、年1回配布される国政レポートであり、締め切りとの兼ね合いで送付が遅れた経緯が説明された。

高市氏側は事情を文書にまとめて自民党の選挙管理委員会に提出し、事件について説明を行っている。

自民総裁選・高市氏「リーフレット配布」問題 党執行部に「自制求めたい」一部報道「対応再検討指示」受け

自民党総裁選挙に立候補している、高市経済安保相の事務所は、政策に関するリーフレットを党員らに送付していたことをめぐり、一部で「自民党執行部が党内の選挙管理委員会に、改めて対応を検討するよう指示した」と報じられたことについて、「選挙管理委員会からすでに注意を受けている。自制を求めたい」と訴えた。

自民党は、今回の総裁選挙について、「カネのかからない選挙」のため、個別のパンフレット郵送を禁じると今月3日に決めている。

高市氏が配布したリーフレットが、この方針に反すると指摘されていて、高市氏本人は今月10日に、「7月に原稿を書いて、8月1日に配送業者の方に渡した」と釈明し、「違反行為には当たらない」と主張する一方、選挙管理委員会からは「注意」を受けていた。

そしてこのリーフレット配布について、一部で「自民党執行部が選挙管理委員会に対応を再検討するよう指示した」と報じられたことを受け、改めて高市氏の事務所関係者が奈良市内で記者会見を開いた。

その説明によるとリーフレットの内容とその送付の経緯は以下のようなものだ。

・リーフレットは年1回、夏か秋に全国の後援会員や寄付を受けた人、奈良2区支部の党員に配布している「国政レポート」

・1年間の実績や経済安全保障相として取り組んできた内容、これから実現したい政策を書いたもの

・総裁選についての記載はなし

・(6月23日に閉会した)通常国会終わって投函したいと言っていた

・しかし、総裁選前に出版社から3冊の本を出版してもらいたいと依頼

・その締め切りが優先になってしまい、国政レポートの文章を取りまとめる時期がずれてしまった

・高市氏が原稿を仕上げられたのは7月末 ・レイアウトを整えて、色校正など終えて8月1日に印刷会社に発注

・そこから印刷や宛名の印字など事業者に委託して、8月中の発送完了を依頼

・9/4に選挙管理委員会から、パンフレット郵送の禁止が発出されたので、印刷会社に作業完了確認したら、8月中に発送完了しているということだった

・郵送費節約のために、「ゆうメール」を使ったが、到着に7日、土日を挟むと9日かかることもあるという

・そのため9月に入って届いたものもあると考えられる

また高市氏側はこうした内容を文書にまとめ、自民党の選挙管理委員会に今月11日に提出したということだ。