8月の熱中症搬送3万2,806人 調査開始後4番目の多さ - 7-8月では2番目 消防庁

AI要約

総務省消防庁が公表したデータによると、8月の熱中症による全国の救急搬送者数は3万2,806人で前年比5.8%減少し、7-8月の合計は7万6,001人で過去2番目の多さだった。

65歳以上の高齢者が最も多い搬送者であり、初診時の傷病の大半は軽症であった。死亡者数は43人であった。

熱中症の発生場所は住居が最も多く、都道府県別では東京が最も救急搬送者数が多かった。

 総務省消防庁は、8月の熱中症による全国の救急搬送者数が3万2,806人だったと公表した。前年同月に比べ5.8%の減。調査を開始した2008年以降では4番目に多かった。7-8月の合計では7万6,001人となり、最も多かった18年に次いで2番目の多さ。【渕本稔】

 年齢区分ごとの搬送者数は、65歳以上の「⾼齢者」が1万8,703人(57.0%)で最も多かった。次いで18歳以上65歳未満の「成⼈」(1万1,312人)、7歳以上18歳未満の「少年」(2,642⼈)、⽣後28⽇以上7歳未満の「乳幼児」(149人)の順。

 初診時の傷病の程度別では、軽症が2万1,308⼈と全体の65.0%を占めた。3週間以上の⼊院が必要な重症は708⼈、死亡は43人。

 熱中症の発⽣場所は、住居が1万2,719人と最も多く、全体の4割弱を占めた。

 都道府県別で最も救急搬送者数が多かったのは東京で2,439人。これに大阪(2,406⼈)、愛知(2,136⼈)、福岡(1,741人)、埼玉(1,720人)、兵庫(1,620⼈)などが続いた。