電動キックボード摘発2万5千件 新制度施行から1年間

AI要約

昨年7月からの1年間に2万5156件の交通違反が摘発された電動キックボードの特定小型原動機付き自転車についての警察庁のまとめ。通行区分違反が最多であり、信号無視も多いことが分かった。

事故件数は219件で、特に東京で多い結果となった。負傷者は226人で、飲酒運転が問題とされている。

今年上半期の分析では、飲酒運転やヘルメットの未着用が問題となっており、安全運転が喚起されている。

 要件を満たす電動キックボードが「特定小型原動機付き自転車」に分類された昨年7月からの1年間に、交通違反での摘発が2万5156件あったことが19日、警察庁のまとめで分かった。条件を満たさない設定で歩道を走行するなどの通行区分違反が1万3842件(55.0%)で最多。飲酒事故が自転車やミニバイクに比べて目立った。

 特定小型原付きの走行は原則、車道の左側に限られるが、最高速度を時速6キロ以下に設定し、緑色ライトを点滅させれば歩道も走れる。通行区分違反に次いで多かったのは信号無視で、7725件(30.7%)だった。

 事故件数は219件。都道府県別では東京が最多の165件(75.3%)で、次いで大阪が38件(17.4%)。レンタルの車両による事故が203件(92.7%)だった。負傷者は226人で、死者はいなかった。

 今年上半期の事故134件に絞った分析では、飲酒運転が23件と17.2%に上った。事故で負傷した運転者は95人で、ヘルメットを着用していたのは4.2%の4人だけだった。