【解説】斎藤知事「辞職・失職で選挙」でも泉氏「私が出ることない」 菊地弁護士「失職選ぶのでは」と指摘

AI要約

斎藤知事の不信任決議案について、過去の経験から意見を述べた泉房穂さん。不信任決議案の可決による知事の選択肢と費用の問題についても解説があった。

斎藤知事が直面する3つの選択肢とその費用について詳細が挙げられる。民主主義とコストのバランスが議論された。

辞職と失職にも大きな違いがあり、斎藤知事の今後の選択には任期や再選に関する重要なポイントがある。

【解説】斎藤知事「辞職・失職で選挙」でも泉氏「私が出ることない」 菊地弁護士「失職選ぶのでは」と指摘

きょう19日に可決された斎藤知事の不信任決議案について、知事の「責任」や今後の選択肢について、newsランナーコメンテーターの菊地幸夫弁護士と、前明石市長・泉房穂さんが解説しました。

泉房穂さんは明石市長時代に問責決議が出て、それが可決されて責任を取るという形で、政治家引退を決断しました。

政治家としての責任の取り方についてどう考えますか。

【前明石市長 泉房穂さん】「私自身も、お前が言うかというテーマですが、ポイントは政治家たるものは、『自分が何をしたい』ではなくて、街にとって、市民にとって、『何をすべきか』だと思います」

【前明石市長 泉房穂さん】「県政や市政が混乱すれば、政治家として責任を取って辞職し、また約束を守れなかった自分がするよりも、もっと違う方がやった方が、街のためだと思えば引くんだと思います。私はそういう観点で、5年前の時は3日後に辞職しました。

その後、選挙で選ばれ直して市長に戻りましたけど、また繰り返してしまったことの中で、議会との混乱、また連携が他市ともしにくい中で、違う人がやったほうがいいという判断をしました」

不信任決議案が可決され、斎藤知事には大きく分けて3つの選択肢があります。

・議会の解散=10日以内に県議会を解散。

 ・県議会議員選挙を実施

 ・新しい議会で不信任案が再び可決→知事は自動的に失職

・辞職か失職

 ・50日以内に知事選挙

いずれも莫大な費用がかかります。

・県議会議員選挙…およそ16億円

(去年4月に実施されたばかりで、議員の任期はあと3年ほどあり。)

・知事選挙…およそ18億円

議会を解散して県議会議員選挙を実施し、さらにその後、知事が失職、選挙が行われるという場合は、およそ34億円もの費用が掛かることになります。

【前明石市長 泉房穂さん】「知事選は任期が来年の7月ですから、今回あっても少し早まるだけで、いずれにしても必要な民主主義のことですけど、県議選はあえてする必要がない選挙に16億円をかけるのか?と思います。もし解散すれば、一種の権限乱用的要素を含むと私は思います」

また辞職と失職では、大きく変わる点があります。

斎藤知事の任期は来年2025年の7月末までで、辞職を選択した場合、任期は辞職前の来年7月末まで、およそ10カ月で、来年もう一度知事選を実施することになります。

一方、失職を選択した場合、任期は当選から新たに4年となります。