松井一郎氏 斎藤知事に「県政を前に進めたいんなら、これまでの実績を県民の皆さんに丁寧に訴えて…」

AI要約

松井一郎氏が斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発問題に言及。

県議会で不信任決議案が提出され、斎藤氏は辞職・失職か議会解散の選択を迫られる可能性。

斎藤氏は続投意向を示し、不信任決議が可決された場合、議会解散も考慮。

松井氏は斎藤知事が選挙で信を問われることを勧め、斎藤知事の誠意ある対応を強調。

松井氏は議会解散後再選挙が行われても民意を尊重し、再び不信任が出れば議会を解散するべきだと主張。

斎藤知事告発文書には人事、知事選、贈答品受領など7つの疑惑が含まれており、斎藤氏の政治責任が取り沈む可能性が高まっている。

松井一郎氏 斎藤知事に「県政を前に進めたいんなら、これまでの実績を県民の皆さんに丁寧に訴えて…」

 日本維新の会の元代表で、元大阪府知事、元大阪市長の松井一郎氏(60)が19日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)にVTR出演。斎藤元彦兵庫県知事(46)の疑惑告発文書問題について言及した。

 県議会各会派は、きょう19日に開会する9月議会で補正予算案を審議し、成立後の午後に不信任決議案を採決する。不信任案を提出後に各会派が賛成の立場で討論し、採決は夕方以降となる見通し。可決は確実な情勢で、斎藤氏は辞職・失職か議会解散の選択を迫られる。

 斎藤氏は18日、報道陣に「まずは県民の皆さんの暮らしを支える補正予算案をしっかり審議いただき、成立させることが大事だ」と述べた。その上で「今の状況を招いていることに責任を感じるが、4年間の任期の中で県政を進めることが私の責任の果たし方だ」と続投する意向を示している。

 不信任案の可決は議員3分の2以上が出席した上で、出席議員の4分の3以上の賛成が必要。可決の場合、10日以内に議会を解散しなければ失職する。斎藤氏が解散を選んだら県議選が行われ、改選後の議会で3分の2以上が出席し、過半数が賛成すれば不信任決議が成立。議会から通知を受けた時点で失職する。

 MCの谷原章介が「斎藤知事はどういう選択をすると思いますか?」と聞くと、大阪府知事時代は上司と部下の関係で、日本維新の会代表の時には、兵庫県知事選で斎藤氏を支持した松井氏は「県政を前に進めるということを斎藤知事はずっとこのメッセージを出されているわけです。僕はこれまでもさまざまな形で僕自身の思いは発信してきましたけど、前に進めたいんならこれまでの実績を県民の皆さんに丁寧に訴えて、そして今回の自分の置かれている状況についてもご自身の考え方を選挙で県民の皆さんに伝えて判断してもらう」と県知事選挙をすることを勧めた。

 そのうえで「知事選挙というのは17日間あるんですよ。17日間の中にはNHKの政見放送もやれることになります。斎藤さんは知事としてこれまで自らやってきた政策の中身、それと今回の件を、ご自身の思いを訂正に伝えて県民の皆さんの判断をあおぐ、これが1番県民の皆さんに対する誠意ある対応だと思う」と話した。

 ここで社会学者の古市憲寿氏が「これ知事選になったとして、仮に斎藤知事がもう1回選ばれたとしても議会が変わらない以上、また結局同じように議論が紛糾して議会が前に進まないみたいな可能性はないんですか?」と聞くと、松井氏は「いや、議会の皆さんも斎藤がもう1度、信を問えば、これは民意ですから」と言い、「その民意を受けてこの秋の議会の政策議論を何でも反対、斎藤が出すのはすべて反対という、政策的なものの対立になれば、その時はもう1度、議会から不信任を出していただいて議会解散して信を問えばいいんです」と自身の考えを述べた。

◇兵庫・斎藤知事告発文書の疑惑7項目

(1)人事=ひょうご震災記念21世紀研究機構の副理事長2人が突然解任

(2)知事選=2021年知事選で幹部職員らが斎藤元彦氏の選挙を手伝い

(3)知事選=次期知事選に向けた投票依頼のため、商工会などに出向いた

(4)贈答品受領=地元企業からコーヒーメーカーやロードバイクなどを受け取った

(5)パーティー券=副知事らが斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会などに大量購入させた

(6)優勝パレード=阪神・オリックス優勝パレード費用を信用金庫などから不正に集めた

(7)パワハラ=机を叩いて激怒したり、職員を怒鳴り散らしたりした