免許返納後の足“シニアカー”相次ぐ事故に警鐘 担当者「事故件数が去年と同ペース」

AI要約

シニアカーは高齢者向けの移動手段として注目されているが、事故が増加しており、今年だけでも5人が死亡している。

事故の多くはガードレールのない歩道での転落が原因であり、乗る前に危険箇所の確認が必要とされる。

また、踏切での安全確保も重要であり、周囲の人々が見守ることが呼び掛けられている。

免許返納後の足“シニアカー”相次ぐ事故に警鐘 担当者「事故件数が去年と同ペース」

免許を返納した後の移動手段として高齢者から注目が集まっているシニアカー。しかし、事故も多く、今年すでに5人が死亡しています。

NITE(製品評価技術基盤機構) 製品安全広報課 清水与也さん

「今年の事故発生件数は去年の同時期と比べて同様。普及が進んでいるかと思われますので、去年を超えるペースになる可能性もある」

 シニアカーは時速6キロで歩道を走ることができる電動車椅子で、高齢者が免許を返納した後に行動範囲を狭めることなく移動できるなどとして注目が集まっています。

 しかし、ハンドル操作を誤るなどの事故が相次いでいて、NITEによりますと、今年に入って8月末までに8件あり、5人が死亡しているということです。

 ガードレールがない歩道で用水路などに転落するケースが多く、シニアカーに乗る前に4つの危険箇所を確認する必要があるといいます。

NITE 製品安全広報課 清水与也さん

「1、踏切がないかどうか。2、転落の恐れがあるガードレールのない崖や溝・側溝がないか。3、横断に時間のかかる広い道路や信号のない交差点がないか。4、転倒や衝突の恐れのある急な坂道がないか」

 また、踏切でシニアカーを見掛けた際は渡り切るまで見守ってほしいと呼び掛けています。