原子炉土台に装置接近へ 福島第1原発、デブリ試験採取

AI要約

東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)取り出し作業が進行中で、釣りざお式装置が14日からペデスタルのデブリに接近する予定。

作業は順調に進んでおり、装置の爪でデブリをつまむ作業が来週前半にも始まる見込み。

東電は14日から先端から爪を垂らし、爪や監視カメラの動作確認を行った後、デブリをつまむ作業に備える。

 東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しで、東電は13日、原子炉格納容器に挿入した釣りざお式装置を、14日から数日かけて原子炉を支える土台「ペデスタル」のデブリに接近させると明らかにした。順調に進めば、来週前半にも装置先端の爪でデブリをつまむ作業を始められる見通しという。

 東電によると、13日の作業では、釣りざお式装置を前日より約3.5メートル内部へ水平に押し込んだ。14日からは、ペデスタルに向け、さおを斜め下に伸ばした上で先端から物体をつまむ爪を垂らす作業を行う。爪や監視カメラの動作確認をし、デブリをつまむ作業に備えるとしている。