斎藤知事は「解散9割」か 兵庫県議たちの本音「『解散したらいい』なんて言わないよ」 19日不信任決議案提出へ

AI要約

19日に兵庫県の斎藤知事に不信任決議案が提出される可能性が高まっており、斎藤知事の決断が注目されている。

告発されたパワハラ疑惑の真相が明らかになり、元局長の証言や百条委員会の活動が続く中、知事側近の片山副知事が辞任するなどの動きがあった。

文書作成の否定や人事権をちらつかせるなどの対応が報じられ、斎藤知事に対する不信任決議案が提出される流れが進行中。

斎藤知事は「解散9割」か 兵庫県議たちの本音「『解散したらいい』なんて言わないよ」 19日不信任決議案提出へ

いよいよ19日、兵庫県の斎藤知事に不信任決議案が提出される。

可決が確実という状況で斎藤知事の判断に注目が集まっている。

兵庫県 斎藤元彦知事:やはり改善しないといけないところ、改めるべきところはしっかり対応していくことが大事だと思います。それでもなお、私としては県政のあゆみを止めずに進めていくというのが、厳しい状況ではありますけども、私としての責任の果たし方だという思いでいます。

18日も続投に意欲を示した斎藤知事だが、いよいよあす19日、不信任決議案が提出され、大きな決断を迫られることになる。

ことの発端はことし3月、兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発。

この訴えに対し…

兵庫県 斎藤元彦知事(ことし3月):業務時間中なのに、嘘八百含めて文章作って流すという行為は公務員としては失格。

元局長は、県の公益通報窓口にも通報したものの、県は事実無根として、懲戒処分した。しかし、その後、疑惑の一部が事実であることが判明。

調査のため百条委員会が設置され、元局長も証人として出席する予定だったが、ことし7月、死亡した。

告発者本人から話を聞くことが出来なくなった中で続く百条委員会。

そこでは、知事が行った犯人探しの実態も明らかに。

その中心にいたのは…

兵庫県 片山安孝副知事(当時):副知事が責任をとって退任すべきだと判断した。なんで斎藤知事を支えられなかったのかと、ほんまに私は悔しくてしゃあないですよ。

最側近として知られ、「知事を支えられなかった」として、涙ながらに辞職を表明した片山前副知事だった。

兵庫県 片山安孝前副知事:(斎藤知事から)こういうものを入手した。これについて急ぎ調べてくれという趣旨だったと思っていますが。

百条委員会で告発文の作成者を探すよう、知事から指示を受けたと証言した片山前副知事。

さらに、取材で入手した文書には、元局長に行った聴取の生々しいやり取りが残されていた。

片山副知事(当時):どういうことや、説明してくれ。

元局長:やってません。

片山副知事(当時):全部お前が分かる話じゃない。誰から聞いたんや、聞いた者全部言え。もう1回聞くけど作ってないんかい。

元局長:知りません。

文書の作成を否定する元局長に対し、片山前副知事がとった手法は人事権をちらつかせることだった。

片山副知事(当時):名前が出てきた者は、一斉に嫌疑掛けて調べなしゃあないからな、いろいろメールの中で名前出てきた者は、皆、在職してるということだけ忘れんとってくれよな。まあ、手始めにAあたり危ないと思うんやけどな。10級(最高幹部の部長級)にあげるっていいよったけど、どないしようかいなと。それはかめへんか。

厳しく問い詰める一方で、親交のあった職場の先輩として諭すように話す場面も。

片山副知事(当時):(元局長も)昔からの仲やのに、こんな話なんかしに来たなかったわ。そやけど副知事やったら、せなしゃあないやないか。こんなもん握られたら。