「利用しやすい裁判所を」菅野雅之・大阪高裁長官 デジタル化を推進

AI要約

大阪高裁長官に就任した菅野雅之氏が、大阪での勤務に意欲を示し、裁判手続きのデジタル化を最大の課題と位置づけている。

菅野氏は北海道釧路市出身で、民事畑を歩んできた経歴を持つ。東大卒であり、公平性と使いやすさを両立させる裁判所作りに意欲を示している。

過去には東京高裁部総括判事や仙台高裁長官を務めていた菅野氏は、地域の風土や府県民の感覚に合った紛争解決環境整備に全力を尽くす考えを示している。

「利用しやすい裁判所を」菅野雅之・大阪高裁長官 デジタル化を推進

大阪高裁長官に8月16日付で就任した菅野(かんの)雅之氏(63)が9日、記者会見した。大阪での勤務は初めてで、「管内各地の見聞を広め、風土や各府県民のみなさまの感覚にマッチした形で、より適切な紛争解決が図られるよう環境整備に全力を尽くしたい」と抱負を語った。

「最大の課題」として裁判手続きのデジタル化を挙げ、「裁判所の敷居が高いがゆえに守られるべき権利がないがしろにされることがなくなるよう、中立性や公平さという裁判所の使命を守りつつ、利用しやすい裁判所を作っていきたい」と述べた。

菅野氏は北海道釧路市出身で東大卒。昭和60年に判事補に任官。主に民事畑を歩み、東京高裁部総括判事、知的財産高等裁判所部総括判事などを歴任し、昨年5月から仙台高裁長官を務めた。