【速報】「悔しゅうてしゃあない」涙の前副知事 『証人尋問』始まる 知事のパワハラ疑惑で告発された側の当事者だった前副知事 内部調査では告発者を調査

AI要約

兵庫県の斎藤知事が告発された問題で、元副知事が涙ながらに辞職理由を語る。

元西播磨県民局長の告発から始まった疑惑について、公益通報者保護法の違反が指摘される。

内部調査の経緯や処分の決定過程が明らかになり、知事への証人尋問が行われる。

兵庫県の斎藤知事が告発された問題で「ほんまに悔しゅうてしゃあない。一生懸命やっている知事を支えられなかった」と辞職会見で涙した片山安孝前副知事の証人尋問が始まりました。

ことし3月、兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤知事のパワハラ疑惑などを記載した告発文を報道機関に配布し、翌月に県の公益通報窓口に告発したものの、県の内部調査で懲戒処分されました。

知事の一連の疑惑を調査する5日の百条委員会では、公益通報の専門家 上智大学の奥山俊宏教授が、元局長の告発を公益通報として保護しなかった県の対応は「公益通報者保護法に違反する」と指摘。

さらに、内部調査を実施したのが斎藤知事や片山前副知事など文書で告発された当事者だった点について「まるで独裁者が反対者を粛清するかのような陰惨な構図を描いてしまった」と述べました。

内部調査実施の経緯を巡っては、非公開の証人尋問で人事課の職員が「内部調査の前に第三者による『外部調査』をすべき」と県幹部に進言していたことが明らかになっています。

また、関係者によると、人事課の職員から幹部に対し「公益通報の結果が出るまで、処分を待つべき」と進言。

知事は一旦了承したものの、「調査を待たずに処分できないか弁護士に確認してほしい」と幹部に指示。県の特別弁護士を務める藤原正広弁護士が「法的に問題ない」と回答したため、元局長は保護されることなく、懲戒処分されたということです。

6日午前の百条委員会の証人尋問では、辞職会見で「ほんまに悔しゅうてしゃあない。一生懸命やっている知事を支えられなかった」と涙した片山安孝前副知事が出席し、内部調査に至った経緯など一連の問題について質問に答える見込みです。

6日午後からは斎藤知事への証人尋問も実施されます。