「『巨大地震注意』を出すことに異論はなかった」南海トラフの評価検討会メンバー 名古屋大学 山岡耕春名誉教授に聞く

AI要約

南海トラフ地震の評価検討会での議論について、震源域の確認とマグニチュードの計算が行われたこと、そして「巨大地震注意」の必要性について異論はなかったことが示された。

南海トラフ地震の震源が日向灘であることから、東海地方でも影響が及ぶ可能性があること、地震に対する備えが常に重要であることが強調された。

「1週間程度」の巨大地震に注意する呼びかけの意味について、普段の備えを確認し、期間終了後も地震対策を怠らないようにすることが重要であることが伝えられた。

「『巨大地震注意』を出すことに異論はなかった」南海トラフの評価検討会メンバー 名古屋大学 山岡耕春名誉教授に聞く

南海トラフ地震の評価検討会の委員を務める、名古屋大学の山岡耕春名誉教授に話を聞きました。

(大石アンカーマン)

評価検討会ではどんな議論が?

(名古屋大学 山岡耕春名誉教授)

震源が南海トラフ地震の想定震源域の中に含まれているかどうかということと、気象庁が速報で出すマグニチュードとは違って、もう少し丁寧に、国際的標準の方法で計算する「モーメントマグニチュード」で7.0以上かどうかということを確認する、2つの作業をした。

「巨大地震注意」を出すことに基本的に異論はなかった。

名古屋大学の山岡耕春名誉教授は8日、南海トラフ巨大地震が起きる可能性が平時より高まっていないかどうか検討した「評価検討会」のメンバーです。

■西の「端」であっても注意をする必要が

今回の震源は日向灘で、南海トラフ巨大地震の想定震源域のなかでも西の「端」で起きた地震といえますが…。

(大石アンカーマン)

東海地方に住んでいて何か影響があるのか?

(名古屋大学 山岡名誉教授)

非常に広くて遠いように見えるが、地震の震源というのは、非常に大きな地震の場合には、それこそ500キロとか1000キロ近くの断層が、一度にずれ動くということがあるので、日向灘の端であったとしても注意をする必要はあるというのが今回の情報。

■「1週間注意する」の「1週間」の意味は?

今回の臨時情報の発表では、「一週間程度」巨大地震に注意するよう呼びかけています。この期間について、山岡名誉教授は…

(大石アンカーマン)

「巨大地震注意」というのは、「1週間程度」みていこうという…。でも地震というのは予知できないわけですから、この「1週間」に意味はあるのかないのか?

(名古屋大学 山岡名誉教授)

とりあえず1週間、は普段の備えをちゃんと確認してもらって、1週間後は普段の備えに戻ってくださいという。地震に対する備えはいつでもやることが大事。「一週間が過ぎました」と(国が)何か会見をするだろうと思う。