米英外交官は不在、独は訪問、伊は欠席 76カ国の大使ら長崎で献花

AI要約

長崎原爆の日を控えた8日、各国の大使が爆心地公園で原爆落下中心地碑に献花。76カ国が参加し、米英は不参加。

ドイツはイスラエルを除外したイベントにも関わらず参加し、イタリアは欠席。長崎市の対応に異論あり。

平和祈念式典は平和のメッセージを伝える場であり、政治問題を排除すべきだとの意見も。

米英外交官は不在、独は訪問、伊は欠席 76カ国の大使ら長崎で献花

 長崎原爆の日を控えた8日、長崎市内の爆心地公園で、各国の大使らが「原爆落下中心地碑」に花をたむけた。市によると、9日の平和祈念式典に参列する約100カ国のうち、献花に参加したのは76カ国。米英の外交官の姿はなかった。

 長崎市に対し、米国などと共に、イスラエルを招待国から除外した場合、「我々もハイレベル(高官)の参加が難しくなる」との書簡を送っていたドイツは献花に訪れた。

 取材に応じたティルマン・シュミット=ノイアーブルク公使参事官は、長崎市がイスラエル大使を招待しなかったことについて、「ロシアや(同盟関係にある)ベラルーシと同じように扱うことは適切でない」とコメント。「式典は平和のメッセージを伝える場所だ」として、それ以上の発言は避けた。

 同じく書簡を送ったイタリアは総領事が献花予定だったが、欠席した。