「劣等民族」自民支持層めぐる識者発言拡散 立民議員らも反論「極めて差別的」「不愉快」

AI要約

元新潟県知事で立憲民主党の米山隆一衆院議員や、無所属の松原仁衆院議員らが、SNSで「劣等民族」という発言に不快感を表明。

ジャーナリスト青木理氏の発言が拡散のきっかけとなり、米山氏は「劣等民族という考え方は極めて差別的であり、リベラルな在り様ではない」とコメント。

松原氏も「劣等民族」という表現そのものが不愉快であるとして、不快感を示した。

「劣等民族」自民支持層めぐる識者発言拡散 立民議員らも反論「極めて差別的」「不愉快」

 元新潟県知事で立憲民主党の米山隆一衆院議員(56)や、無所属の松原仁衆院議員(68)らが、17日までにSNS上で話題となった「劣等民族」というワードに対し、不快感を表明した。「劣等民族」の拡散は、ジャーナリスト青木理氏の発言が発端とみられている。

 青木氏は、12日に配信され政治メディアのYouTubeチャンネル「ポリタスTV」で津田大介氏と対談。冒頭で津田氏が「人々はなぜ自民党に入れ続けるのか?」という講演を予定していることを告げると、青木氏が「よくこんなテーマで…。一言で終わりそうじゃない。『劣等民族』だからって」と感想をもらし、津田氏も笑って応じた上で、「単純な話ではなくて、いろいろなのがあるんじゃないか」と深堀りする趣旨を説明していた。

 この発言が拡散されると、米山氏がリアクション。「私は立憲民主党ですが、それで良いという事ではないけれど、一定の人が自民党に投票する理由は分かります。それは決して『劣等民族』だからではなく、我々は正々堂々その理由に打ち勝とうとしています。『劣等民族』などと言う考え方は何であれ極めて差別的で、決してリベラルな在り様ではありません」と私見を述べた。

 続く投稿でも「本来のリベラルは、自分の民族に対しても『劣等民族』なんて言葉を使いませんし、そんな事を考えもしません。と言いますか、『劣等民族』なんていう人は、一体全体自分は何なのか、幾ら自分を含む多数派相手とはいえ、それは余りに差別的だと思わないものなのかと思います」とつづった。

 松原氏も「文脈にかかわらず『劣等民族』という表現そのものが不愉快です」と投稿した。