元気象庁長官、宮崎で最大震度6弱の地震に「大きな余震に注意」初の発表「南海トラフ地震臨時情報」には「デマを信じないで」と呼びかけ

AI要約

気象庁は宮崎での地震に伴い、「南海トラフ地震臨時情報」を初めて発表した。山本孝二氏は、現在の状況を解説し、余震への注意を喚起。

山本氏は、今後の余震に注意と南海トラフに関する情報への注意を呼びかけ。津波注意報の解除は難しく、津波事実を認識すべき。雨による土砂災害への警戒も必要。

身の安全を考え、大きな余震や土砂災害の可能性に備えるよう呼びかけ。自治体の情報に敏感になり、避難所や避難誘導の情報に従うように。

元気象庁長官、宮崎で最大震度6弱の地震に「大きな余震に注意」初の発表「南海トラフ地震臨時情報」には「デマを信じないで」と呼びかけ

 気象庁は宮崎での地震に伴い、「南海トラフ地震臨時情報」を初めて発表した。元気象庁長官の山本孝二氏は、現在の状況を解説。余震への注意を喚起した。

 今回の地震については「大きな地震だったので、今後の余震に注意することが非常に重要。もう1つは南海トラフに関する調査委員会が開催されている。2つの情報について注意するように呼びかけたと思う」とした。津波注意報がいつ解除されるかについては「なかなか解除は難しい。現在、津波が到達しているところがどんどん増えている。もう少し時間がかかる。津波は発生している事実を認識すべき」と述べた。

 今後の身の安全については「1つは大きな余震が夜中に起きる可能性があること。九州から四国にかけて大雨の可能性がある。地盤が緩む可能性があるので、雨による土砂災害の警戒もあわせて行う必要がある。(沿岸部については)津波注意報の時は海岸からできるだけ離れるのが大事。自治体で避難所の開設、避難誘導の情報が出ているので、自治体の情報に敏感になってほしい」と呼びかけた。

 また津波の大きさについては「宮崎港のような閉鎖する海域に津波が入ると、干渉する波で倍以上になることはよくある。津波が到達したところでは、九州の日南海岸、大分にかけてはリアス式海岸。津波がそこに入ると干渉波で高くなる。津波は観測されたものより高くなると考えて対応する必要がある」と説明した。

 「南海トラフ地震臨時情報」の評価検討会が開催されているが、これについては「専門家が頭脳を集めて検討しているので、この結果を待つべき」とし、さらに「本当に注意しないといけないのは、検討会が始まると必ずSNSなどでデマが拡散する。デマを信ずることなく、結論が出るまで冷静に対応してもらいたい」と述べた。

(ABEMA NEWS)