HPVワクチンキャッチアップ接種「検討を」日医 - 公費での期限迫る

AI要約

子宮頸がんリスクを減らすためにHPVワクチンのキャッチアップ接種が必要な女性に対する日本医師会の啓発活動について、釜萢敏副会長が強化策を説明

キャッチアップ接種の期限や対象者、接種回数に関する詳細を解説し、24年9月までに初回接種を受ける必要性を伝える

接種が終了した後の対応については検討中であり、日医の情報発信によって多くの女性への啓発を図っていることを述べる

HPVワクチンキャッチアップ接種「検討を」日医 - 公費での期限迫る

 子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐワクチンのキャッチアップ接種の期限が迫っていることを踏まえ、日本医師会の釜萢敏副会長は7日の記者会見で、関連する広報活動を強化していることを明らかにした。日医のホームーページや公式YouTube(ユーチューブ)チャンネルなどで情報を積極的に発信しており、「ぜひ多くの方に見ていただき接種の検討に役立ててもらいたい」と呼び掛けた。【松村秀士】

 HPVワクチンは、小6から高校1年生相当の女性を対象に公費による定期接種が行われている。しかし、1997年4月2日-2008年4月1日に生まれた女性の中に、定期接種の機会を逃した人がいるため、国がキャッチアップ接種の機会を設けている。

 キャッチアップ接種の対象は、1997年4月2日-2008年4月1日に生まれてHPVワクチンの接種を過去に3回受けていない女性で、22年4月から25年3月31日まで公費で接種できる。ただ、計3回の接種を完了するのに半年程度かかるため、24年9月末までに初回を接種する必要がある。

 釜萢副会長は会見で、キャッチアップ接種が「大変切羽詰まった時期に来ている」と述べた上で、日医の動画などをできるだけ多くの対象者に見てもらい、キャッチアップ接種を検討するよう呼び掛けた。

 キャッチアップ接種が終了する25年3月末以降の対応は、「その段階でまた考えたい」と述べた。