交通死、既に昨年超え6件 三重・松阪署などが交安啓発

AI要約

三重県松阪市で高校生が自転車で交通事故死

事故現場で啓発活動を行い、安全運転を呼びかけ

今年の交通死亡事故が増加しており、運転者に安全意識を促す

交通死、既に昨年超え6件 三重・松阪署などが交安啓発

 三重県松阪市中万町の国道42号で2日、自転車で横断中の市内の高校3年生の女子生徒が普通乗用車にはねられ死亡した交通死亡事故の発生を受け、松阪署などは5日午後5時45分から、現場近くの久保町のスーパーセンタートライアル久保店で啓発活動を行い、安全運転を呼び掛けた。

 事故は2日午後6時50分ごろ、中万町の信号や横断歩道のない見通しの良い片側1車線の国道を自転車で東から西へ横断中の女子生徒が、国道を松阪市内から多気方面に進行中の女性(33)が運転する車にはねられ亡くなった。

 この日は、事故発生時の薄暮の時間帯に合わせ、同署と市、松阪地区交通安全協会の4人が店舗入り口で「8月2日に中万町で交通死亡事故発生」などと書かれたチラシと自転車に取り付ける反射材100セットを買い物客に手渡しながら、「交通死亡事故が発生しました。ドライバーは前方の安全確認をしっかり行い、自転車の人は命を守るためにヘルメット着用を」などと呼び掛けた。

 同署の林勝交通第一課長は、管内で今年6件目の交通死亡事故が発生し、昨年の4件を上回っていることや、死者の約20%を歩行者や自転車などの交通弱者が占めていることを踏まえ「非常に厳しい状況。特に車や自転車の運転者は、『だろう』ではなく『かもしれない』運転に努めてもらい、1件でも事故をなくすように安全運転を心掛けてほしい」と話す。

 きょう6日は、多気郡多気町仁田のマックスバリュ多気店でも啓発活動を行う予定。