「コロナで頭がアホになった」のツイートが話題。コロナ後遺症“ブレインフォグ”の恐ろしすぎる実態「集中力が続かない」「家事の途中で何をしていたか忘れる」対策と最近注目の治療法とは…

AI要約

新型コロナの感染が再び拡大し、その後遺症である「ブレインフォグ」が話題になっている。

ブレインフォグは頭に霧がかかったような感覚で、判断力や思考力が低下する症状であり、新型コロナの後遺症としても発生している。

実際に経験した人によると、日常生活や仕事に大きな影響を与えるだけでなく、精神的な苦痛も伴うことが多い。

「コロナで頭がアホになった」のツイートが話題。コロナ後遺症“ブレインフォグ”の恐ろしすぎる実態「集中力が続かない」「家事の途中で何をしていたか忘れる」対策と最近注目の治療法とは…

新型コロナの感染がまた拡大している。5類になって感染状況が見えにくくなっているが、東京では12週連続で感染者が増えており、全国的にも同じ傾向にある。そんな中で、新型コロナの後遺症で「頭がアホになった」というツイートが話題になった。「ブレインフォグ」と呼ばれるこの症状は言葉通り、頭にフォグ(霧、もや)がかかったようになってしまい、判断力や思考力が低下することが特徴だ。この恐ろしいブレインフォグの実態、原因、対処法などについて解説する。

「ここ一年くらい頭がアホだったので デカ病院でいろいろ検査したら ここ一年くらい脳の血流が低下して頭がアホになるという症状が出ていたことが判明し 正式にアホでございますの烙印を押された」というXの投稿が話題になった。

この「ブレインフォグ」は脳疾患などが原因で起こることが以前から知られているが、2020年後半~2021年ごろから新型コロナの後遺症としても発生することが分かってきた。

このポストのように新型コロナにかかった後、認知機能の低下を訴える患者が増えたのである。

2023年に東京都で行われた調査によれば、新型コロナウイルス陽性と判定された人の4人に1人がコロナ後遺症を抱えており、そのうち7%程度がブレインフォグと呼ばれる状態になっていたと報告されている。

実際にブレインフォグを経験した患者さんにその症状をきいてみた。

「2023年の冬、新型コロナに感染した私は、その後春から夏にかけて徐々にブレインフォグの状態を自覚し始めました。頭がぼんやりして集中力が続かない、家事をしていても途中で何をしていたか忘れてしまったりする、といったことが日常になりました。

特に辛いのが、家族や友人との会話・できごとを覚えていないことです。うまく言葉にできないこともあるため、人に会う時はあらかじめ断りを入れています。以前できていたことができなくなり、周りの大切な人を巻き込んでしまうことが心苦しいです。毎日の不安から、メンタルに不調をきたすようにもなりました」(20代男性)

人によって症状は様々だが、このように日常生活や仕事に大きな影響を及ぼし、周りはもちろん本人もどうしたらよいのかわからないため、人知れず悩んでいる人も多い。