長崎、原爆の日の平和式典にイスラエル招待せず

AI要約

長崎での平和記念式典にイスラエルが招待されない見通しであることが報じられた。

広島市はイスラエルを招待した一方、長崎市はリスクを理由に保留していたが、変化は見られないとの指摘がなされた。

一部の団体は、ロシアやベラルーシが除外されたのなら、イスラエルも同様に除外されるべきだと主張している。

(CNN) 米軍が1945年に原爆を投下した長崎で9日に行われる平和記念式典にイスラエルが招待されない見通しであることが分かった。共同通信が鈴木市長の発言を引用して報じた。

鈴木氏は6月、イスラエルにパレスチナ自治区ガザ地区での停戦を求める書簡を送付。同国を式典に招待するかどうかは保留としていた。抗議デモなど不測の事態が起きるリスクを理由に挙げていたと共同通信は伝えている。

7月31日の記者会見で鈴木氏は、現在もこうしたリスクの低下につながる変化はみられないと指摘した。

イスラエルのコーヘン駐日大使はX(旧ツイッター)で、長崎市の決定について遺憾と表明。世界に誤ったメッセージを発するとの見解を示した。

一方、同じく米軍が原爆を投下した広島市は6日の平和記念式典にイスラエルを招待した。この判断は市民団体や被爆者団体などの間で物議を醸している。

ロシアとベラルーシが前者によるウクライナ侵攻を理由に過去2年間式典から除外されているなら、イスラエルも今年は同様に除外されるべきだというのがこれらの団体の主張だ。