火星の岩に微生物の痕跡? 米探査車、証明には遠く

AI要約

米NASAが火星探査車パーシビアランスが微生物の存在痕跡と考えられる岩を採取したことを発表。

岩は川だった場所にあり、微生物が利用する化学反応を示すヒョウ柄模様を持ち、有機物も検出。

生物の直接的な証拠は得られていないが、将来的な調査や試料回収が必要とされている。

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は25日、火星探査車パーシビアランスが、数十億年前に微生物が存在した痕跡とも考えられる「ヒョウ柄」模様の岩を採取したと発表した。岩は川だった場所にあり、模様は微生物がエネルギー源として利用する化学反応を示している可能性がある。生物を構成し得る有機物も検出された。

 ただ生物との直接的なつながりを示したわけではなく、存在証明への道のりは遠い。研究チームは、現地調査には限界があり、岩石を地球に移送して調べる必要があると主張している。

 米国は欧州と共同で試料回収を目指すが、費用や時間がかかりすぎるため方法を検討中だ。