ヒグマ7980頭に抑制する案 昨年比3割減、北海道が計画

AI要約

北海道はヒグマの保護・管理計画を専門家に示し、推定生息数を約3割減らす方針を明らかにした。

昨年の推定頭数から7980頭に抑制するため、雌クマの駆除を強化する方針で統一。

春グマ駆除制度が1990年に廃止されて以降、昨年の大量捕獲で減少に転じた可能性が浮上。

 ヒグマの保護・管理計画を巡り、北海道は24日までに、推定生息数(中央値)を7980頭に抑制する案を専門家による検討会に示した。クマ被害が社会問題化していなかった1990年代後半~2010年ごろの水準で、昨年の推定頭数より約3割少ない。雌クマの駆除を強化するとしているが、目標時期などの具体的内容は今後議論する。

 北海道立総合研究機構によると、2023年末時点の推定頭数は速報ベースで、22年末より500頭ほど少ない1万1690頭。道内では、個体数の激減により冬眠明けのクマを捕獲する「春グマ駆除制度」が1990年に廃止された。その後、昨年の大量捕獲で減少に転じた可能性がある。