「H3」後継、20年代着手 JAXA、ロケット開発で

AI要約

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2020年代後半から国の基幹ロケットの開発に着手する方針を示した。

新型ロケットは、H3を段階的に改良して性能を高め、機体の一部を再利用できるようにし、30年代に運用を目指す。

将来の月探査に備え、輸送能力を向上させることが求められており、H3の2倍以上の打ち上げ能力が必要とされている。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日、国産新型ロケット「H3」の後継になる国の基幹ロケットについて、2020年代後半から開発に着手する方針を文部科学省の会合で示した。25年度からH3を段階的に改良して性能を高め、30年代に機体の一部を再利用できる新型機の運用を目指す。

 国際競争力を高めるため、機体の一部を再使用できる機体を開発して抜本的なコストダウンと打ち上げ頻度の向上を目指す。将来の月探査では、活動拠点となる月面基地の建設に使う物資などを輸送する能力が求められる。H3の2倍以上の打ち上げ能力が必要になると見込まれ、輸送能力の向上も図る。