大手パチスロ機メーカーの創業者 3年間で約50億円の申告漏れ指摘 東京国税局

AI要約

ユニバーサルエンターテインメントの創業者が香港の資産管理会社の所得を巡り、50億円の申告漏れが指摘された。

香港の会社には実態がないとして、所得を個人所得に計上すべきと国税局が判断。

岡田元会長は不服とし審査請求したが、棄却された。

大手パチスロ機メーカーの創業者が香港に設立した資産管理会社の所得を巡り、東京国税局からおよそ50億円の申告漏れを指摘されていたことが分かりました。

 申告漏れを指摘されたのは大手パチスロ機メーカー「ユニバーサルエンターテインメント」の創業者・岡田和生元会長(81)です。

 関係者によりますと、岡田元会長は日本よりも法人税率が大幅に低い香港に2010年に会社を設立し、親族と株を持ち合っておよそ1000億円相当の資産を管理していました。

 この香港の会社は「ユニバーサルエンターテインメント」の株の配当や利息で多額の所得がありましたが、東京国税局はこの会社には事業の実態がなく、会社の所得の一部を岡田元会長の個人所得と合わせて計上すべきだと判断したということです。

 そのうえで2020年までの3年間でおよそ50億円の申告漏れを指摘し、追徴課税はおよそ27億円に上るとみられます。

 岡田元会長は処分を不服として国税不服審判所に審査請求をしていましたが、棄却されたということです。