ユニバーサル創業者が申告漏れ 香港の法人所得巡り50億円 東京国税局

AI要約

東証スタンダード上場のパチスロ機メーカー大手「ユニバーサルエンターテインメント」(東京)の創業者で元会長の岡田和生氏(81)が東京国税局の税務調査を受け、香港に設立した資産管理会社の所得を巡って約50億円の申告漏れを指摘されていたことが23日、関係者への取材で分かった。

無申告加算税を含む所得税の追徴税額(更正処分)は約27億円。

関係者によると、岡田氏と親族らは香港につくった資産管理会社の株を保有。資産管理会社はユニバーサル社株を持ち、配当を得ていたという。

 東証スタンダード上場のパチスロ機メーカー大手「ユニバーサルエンターテインメント」(東京)の創業者で元会長の岡田和生氏(81)が東京国税局の税務調査を受け、香港に設立した資産管理会社の所得を巡って約50億円の申告漏れを指摘されていたことが23日、関係者への取材で分かった。

 無申告加算税を含む所得税の追徴税額(更正処分)は約27億円。

 関係者によると、岡田氏と親族らは香港につくった資産管理会社の株を保有。資産管理会社はユニバーサル社株を持ち、配当を得ていたという。

 東京国税局は、税負担の軽い国・地域を利用した課税逃れを防止する「タックスヘイブン対策税制」に基づき、資産管理会社の所得の一部を岡田氏個人の所得に合算して申告すべきだと判断。資産管理会社から岡田氏に支払われた配当金も含め、2020年までの3年間で約50億円の申告漏れを指摘した。

 同税制を法人ではなく、個人に適用するのは珍しいという。岡田氏は同税制の適用を不服とし、国税不服審判所に審査請求していたが、昨年末に棄却された。