「ワイン、飲んでないので折をみてよろしく」斎藤知事“おねだり”の声か 死亡した県民局長が残した音声データ明らかに

AI要約

兵庫県の斎藤知事がパワハラ疑惑について元幹部職員からの告発を受け、関係者に贈答品をねだる音声データが入手された。

斎藤知事は特産品のワインを要求し、元幹部職員が残した音声データがその証拠として示された。

元県民局長が告発を行った後、死亡し、百条委員会に出席できない状況となる。その後、知事の疑惑が事実と判明し始めた。

「ワイン、飲んでないので折をみてよろしく」斎藤知事“おねだり”の声か 死亡した県民局長が残した音声データ明らかに

兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑をめぐり、死亡した元幹部職員が残した音声データを入手。そこには“贈答品をねだる様子”とみられる音声が含まれていた。

斉藤知事とみられる音声:ワイン、わたし飲んでないので、ぜひまた。この間、イチゴ…、塩はあれですけど、折をみてよろしくお願いします。

この音声は、おととし11月、兵庫県上郡町で開かれた会合で、斎藤知事が関係者に特産品のワインを求めた発言とみられる。

音声を残したのは、ことし3月に斎藤知事のパワハラなどの疑惑を告発した元西播磨県民局長(60)だ。

兵庫県 斎藤元彦知事 3月:事実無根の内容が多々含まれている。名誉棄損や信用失墜。綱紀粛正、看過できない。業務時間中に“嘘八百”含めて、文書を作って流す行為は公務員として失格です。

県は告発を「事実無根」とし、元県民局長を懲戒処分にした。その後、疑惑を調べる百条委員会が設置されたが、証人として出頭する予定だった元県民局長は今月7日、死亡しているのが見つかりました。自殺とみられている。

関係者によると元県民局長は、「死をもって抗議する」という主旨のメッセージとともに、百条委員会に参加できない代わりに、情報源などを記した陳述書を残していた。

陳述書に書かれた想定問答では、

質問:『出張先での飲食は原則ゴチのタカリ体質、お土産必須』について、具体的な話はあるか?

元県民局長の回答:地元のワインが話題となった時に、『まだ飲んでないので、お願いします』などと催促した。

そして18日、明らかになったのが、知事と関係者との会話を元県民局長が記録したとみられる音声データ。

斉藤知事とみられる音声:ワイン、わたし飲んでないので、ぜひまた。この間、イチゴ…、塩はあれですけど、折をみてよろしくお願いします。

ほかにも20メートル歩かされて職員を叱責したことや、贈答品のコーヒーメーカーを幹部が受け取っていたことなど、当初、斉藤知事が「嘘八百」と批判した告発文の内容は事実だったことが次々と判明した。