強制不妊、原告らに首相が謝罪 「責任重大、解決に全力」

AI要約

障害を理由に不妊手術を強いた旧優生保護法に関する最高裁判決を受け、岸田首相が被害者に直接謝罪し、政府の責任を認めた。

首相は補償策の早急な検討を指示し、全力を尽くして問題の解決に取り組む姿勢を示した。

原告側は補償法制定や再発防止など全面解決を求め、首相に要求書を提出した。

 障害を理由に不妊手術を強いた旧優生保護法を憲法違反とし、国の賠償責任を認めた最高裁判決を受け、岸田文雄首相は17日、原告らと官邸で面会し「法を執行してきた政府の責任は極めて重大だ。心から申し訳なく、政府を代表して謝罪申し上げる」と述べた。首相が強制不妊の被害者に直接謝罪したのは初めて。

 首相は「補償の在り方について早急に結論を得られるよう、検討を指示している。問題の速やかな解決に向けて全力を尽くす」と表明した。

 原告や弁護団、支援者ら100人超が出席。原告側は、早期の補償法制定や再発防止に向けた被害検証などを求める全面解決要求書を首相に提出した。