誤徴収で101万円返還へ 加須市が農業集落排水使用料で 「システムに反映怠る」6年8カ月気付かず

AI要約

埼玉県加須市北大桑・新井新田地区での農業集落排水処理区域内での使用料の誤徴収が発覚し、市は101万2297円を返還することを発表。誤徴収期間は約6年8カ月に及び、問題が明るみになった原因や再発防止策についても報告された。

対象となった一般住宅は過去に移転され、現在は企業の営業所が立地している。市は農業集落排水の使用料を誤って徴収しており、営業所の状況を確認する中で問題が浮上した。

誤徴収の原因は、接続が廃止されたにも関わらず料金システムが更新されなかったことであり、再発防止策として排水設備の状況を十分にチェックすることが報告された。

誤徴収で101万円返還へ 加須市が農業集落排水使用料で 「システムに反映怠る」6年8カ月気付かず

 埼玉県加須市は16日、同市北大桑・新井新田地区の農業集落排水処理区域内で、使用料の誤徴収が1件判明したと発表した。誤徴収の期間は2017年7月から今年2月までの約6年8カ月に上る。市は利息相当額を含め101万2297円を返還する。

 市上下水道部下水課によると、対象とされた一般住宅は、開発行為で17年7月以前に移転した。移転時に住宅が使用していた排水設備などは撤去され、住宅の移転後は企業の営業所が立地している。

 農業集落排水の使用料は、上水道の使用水量を基準に算定する。市は農業集落排水に接続していないのに確認を怠り、過去に住宅が使用していた状態のまま使用料を徴収していたという。営業所の状況を把握し、誤徴収に気付いた。

 誤徴収の原因については、「接続が廃止されているのに料金システムに反映させることを怠った」とした。6年8カ月も気付かなかったことは問題視されそうだ。再発防止策として「排水設備の撤去・廃止や新設等について、十分チェックし、料金システム入力の際に二重チェックを徹底する」としている。