議会中にスマホゲーム 小学生に見つかった町議が謝罪 「習慣的に触ってしまったと思う」辞職求める声も〈宮城〉

AI要約

宮城県大河原町の町議会議員が本会議中にスマートフォンでゲームをしていたことが小学生の指摘によって発覚。町議は深く反省していると謝罪し、辞職勧告も受けている。

小学生児童が町議がゲームをしていたことを発見し、問題が浮上。町議は記憶がないと主張しつつも、社会人としてのモラルを反省している。

町議会では全員協議会が開かれ、厳しい意見や辞職勧告の提出が行われている。町議は重く受け止めており進退については明言を避けている。

議会中にスマホゲーム 小学生に見つかった町議が謝罪 「習慣的に触ってしまったと思う」辞職求める声も〈宮城〉

宮城県大河原町の町議会議員が本会議中にスマートフォンでゲームをしていたことが見学に来ていた小学生の指摘で分かった。大河原町議会は7月16日、全員協議会を開いて追及。問題の町議は「深く反省している」と謝罪した。町議会では辞職勧告を求める声も上がっていて、「記憶がない」では済まされない問題になっている。

大河原町によると、6月10日、町議会本会議を見学していた小学6年生の児童が机の下でスマホを操作する町議を見つけた。このうち5人の児童が「町議がスマホでゲームをしていた」と感想文に書いたことから問題が発覚した。ゲームをしていたと指摘された佐藤貴久町議を取材すると、家族が在宅中ということで、倉庫内で取材に応じくれた。

佐藤貴久町議(73)

Q、実際にゲームをしていた?

「本会議中にゲームしたという記憶は本当にないんです。携帯の電卓機能を使って閉じて、アプリが同じ画面に入っていますから、無意識のうちにクリックしてしまったんだと思います」

Q、指摘では1分開いていたとある。それでも気づかない?

「その時ははっきり言ってエアポケットにあったんだと思います。習慣的に触ってしまったのだと思います、すぐ閉じればいいのに、ぼーっとしていて。推測なんですけど、タップしてメニュー画面を見ていたのだと思う」

Q、批判を受けていることについてどう思う?

「当たり前ですよ、それはもう議会議員としても社会人としてもモラルに反する行為です。子供たちに指摘されて自分を見つめ直す機会になってむしろ逆に今となっては感謝していますよ」

本会議中にしてはいけないことをしたと反省を述べる一方で、ゲームをしていたかどうかについては「覚えていない」と明確には認めなかった。

16日、大河原町議会ではこの問題を受けた全員協議会が開かれた。

佐藤貴久議員は冒頭で「社会人として、議会人として恥ずべき行為だと思っております。小学生に残念な思いをさせたこと、深く反省しております」と謝罪したが、他の町議からは「記憶がなかったとはとんでもない」「恥ずべきことだ」などと厳しい意見が相次いだ。

町議会には一部議員から、佐藤町議の辞職勧告決議案も提出され、早ければ7月24日にも採決を行うという。佐藤町議は「重く受け止めている」と報道陣に話して議会を後にしたが、進退については最後まで明言を避けた。