【迷惑】「24時間、夜中でも…」江の島・騒音問題で苦情相次ぎ28年ぶりにゲート“夜間封鎖” バイク運転手の“言い分”とは
江ノ島での騒音問題が深刻化し、28年ぶりに封鎖措置がとられました。
住民は複数の苦情を警察に出しており、騒音により生活が困難になっている状況です。
封鎖を受けても、問題は解決されず、バイク愛好家たちも引き続き騒音を発しているようです。
関東有数の観光地「江の島」で、28年ぶりとなる“封鎖措置”が決行されました。その背景にあるのは、長年住民たちを苦しめてきた“騒音問題”です。
警察によると、今年5月までに江の島で寄せられた「車やバイクの音がうるさい」といった苦情は86件。
江の島島民:
(夜に)自然と起きますよ、「うるせぇな」って。それで110番かけて(警察に)来てもらうんですけど。お巡りさんもかなり来てはくれるんですが、かなりにぎやかですよ。
中には騒音で子供が眠れなくなったため、約50万円かけて、二重窓にしたという人もいました。
江の島島民:
2階部分はすべて二重サッシにしていまして。寝ている子供が起きて泣いてしまうことがありまして、親としてそれを見ているのもつらいなと思ったところがありましてですね。
町では住民の署名を集めた嘆願書を警察に提出。巡回してもらうなど、問題の解決に力を入れてきたのですが、それでも車やバイクの進入は後を絶たなかったといいます。
江の島島民:
毎日、もう毎晩ですね。本当に24時間、夜中でも入ってこられますし。
実際に取材中にも、「ブオンブオン」と大きな音を立てるバイクが。
取材スタッフ:
まさにこういう状況ですか?
江の島島民:
そうですね…。
バイクの集団が現れるのは、日中だけではありません。
午後7時半、大きな騒音と共に、夜の江の島に現れた2台のバイク。
バイク運転手:
彼がバイク、ちょっとカスタマイズして走りたいって言ったので。
――封鎖する理由は知っていますか?
バイク運転手:
夜だと、ここに住まれている方とかもいるんで、やっぱ騒音とかなのかな…。自分で自覚がないのかもしれない。だからこういう時間に来ることも多いので、気をつけないとなとは。
住民が困っていることは知っていたと話す男性。「気をつけたい」と話していたのですが…、2時間後、再び江の島に響きわたるバイクの騒音。取材スタッフが帰らないのかと声をかけると、「まだ帰らない」といいます。
バイク運転手:
まだ帰らないです。ちょっと(友達のバイクに)乗らせてもらっていて。ちょっとここをぐるって…。
この日は立ち去ったものの、翌日、午後8時半ごろに大きなバイクのエンジン音がきこえたので取材スタッフが現場に向かうと、そこにいたのは前日と同じ男性でした。
今回は別の仲間と来たといいますが、なぜ、この場所に何度も来るのでしょうか?
バイク運転手:
バイクもいっぱい集まるんで、いろんなバイクも見られるし、っていうのでいつもここ来ていますね。
江の島は、様々なバイクが集まるためバイク好きには絶好のスポットだという男性。騒音が問題になっている事を知った上で、集まっていた男性らが語ったのは…。
バイク運転手:
別に普通に走る分には、静かなバイクなんで、俺らは。
13日午後10時。ついに、島につながる「江の島大橋」のゲートが28年ぶりに封鎖されました。
取材スタッフ:
午後10時です。江の島へ続く道路のゲートが今、閉じられ入れなくなりました。
午後10から翌朝5時までの封鎖。しばらく取材を続けると、封鎖を知らなかったのか警察に止められるドライバーの姿もありました。
封鎖を受け、多くの人が胸をなで下ろす一方で、それだけでは安心できないという声も。
江の島の住民:
早朝もそうですし、土曜日、日曜日は日中もそうですし、門を閉めることで、解決するかと言ったらそうではなくて、マナーと言いますか、モラルを守っていただく。
(めざまし8 7月15日放送)