岸田首相 NATO首脳会議に出席、ドイツで首脳会談…一連の外交を終える

AI要約

岸田首相は、アメリカでNATO首脳会議に出席し、ドイツでショルツ首相と会談を行い、軍事同盟であるNATOとの危機感共有を強調した。

総理周辺は、露朝軍事協力や対中国の懸念が共有され、安全保障分野の連携強化で合意された。

岸田首相は外交で成果を上げ、自民党総裁選に再選を目指す動きを加速させる見込み。

岸田首相は、アメリカでNATO首脳会議に出席したのち、ドイツで首脳会談を行い、一連の外交を終えました。

岸田首相はドイツのショルツ首相との会談後の会見で防衛と経済安全保障の分野で、「連携を強化していくことで一致した」と強調しました。

今回の外交での最も大きな成果はヨーロッパとアメリカの軍事同盟であるNATOとの間で「ロシアと北朝鮮の軍事的接近への危機感」を共有したことです。

岸田首相

「最近の露朝軍事協力の進展、こういった動きにも懸念を表明し、こういった点で認識を一致することができた」

さらに、総理周辺は「NATOの加盟国はウクライナ戦争を通じ、ロシアと蜜月の中国を問題視する国が増えた。うねりを感じた」と振り返り、「対中国についても、NATOの国々と懸念の共有が深化した」と手応えを見せました。

その上で、NATOとの間で機密情報の共有システムの強化や偽情報への対応など安全保障分野の連携を拡大することで合意しました。

外交で一定の成果をあげた岸田首相。帰国後は、9月に控える自民党総裁選にむけ、自らの再選を目指した動きを加速させることになりそうです。