木原防衛相「信頼損なった責任痛感」 引責辞任は否定、大量処分で

AI要約

木原稔防衛相が特定秘密に関わる問題で自衛隊員の大量処分を行い、自身の給与1カ月分を自主返納することを発表。

木原氏は引責辞任を否定しつつ、リーダーシップを発揮して信頼を回復する責任を全うする考えを示す。

給与返納以上の責任取り方も視野に入れつつ、任期中に防衛省・自衛隊の改革を図る意向を示す。

木原防衛相「信頼損なった責任痛感」 引責辞任は否定、大量処分で

 木原稔防衛相は12日午前、安全保障に関わる機密情報「特定秘密」についての違法な運用や手当の不正受給などをめぐる自衛隊員の大量処分を発表し、「国民の信頼を損なったことに対する責任を痛感している」として自身の大臣給与1カ月分を自主返納すると発表した。

 木原氏は自らの責任については「引き続き私のリーダーシップのもとで防衛省・自衛隊を早急に立て直し、国民から信頼を回復することに全力を尽くすことが私の責任だ」と述べ、引責辞任を否定した。

 ただ、「給与の自主返納以上の責任取り方は可能性として当然、あると思う」とも言及。「いったん給与返納ということにして、引き続きこの大臣としての職責をまっとうしていく中、防衛省・自衛隊の悪い部分があるとすれば改革する思いを任期中、しっかり遂げたい」と語った。(田嶋慶彦)