兵庫県の片山安孝副知事「県政停滞の責任取る」、午後に辞職願を提出へ…知事パワハラ疑惑

AI要約

兵庫県の片山安孝副知事がパワハラ疑惑を巡る内部告発により、県政の混乱を受けて辞任を表明した。

片山氏は入庁からの経歴や斎藤知事との関係、内部告発の経緯などを振り返った。

内部告発を受けた男性職員が急死するという事件もあった。

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題を巡り、片山安孝副知事(64)は12日午前、県庁で記者会見し、県政の混乱を招いた責任を取って辞任する考えを表明した。午後に辞職願を斎藤知事に提出し、今月末で辞職する意向という。

 片山氏は「県政が停滞し、誰かが責任を取らなければならないという思いが強くなった」と述べた。斎藤知事には11日、辞職の意向を伝えたという。

 片山氏は1983年に入庁し、人事課長や産業労働部長などを歴任。斎藤知事が2021年7月に初当選した後の同年9月、副知事に就任した。

 内部告発を巡っては、県西播磨県民局長だった男性職員(60)が3月、斎藤知事が部下にパワハラを行ったなどとする文書を一部の県議らに配布した。

 男性職員は今月19日、県議会の百条委員会に証人として出頭する予定だったが、7日夜に同県姫路市内で亡くなっているのが見つかった。自殺とみられる。