兵庫県副知事が辞意、知事にも辞職求める 内部告発の元局長死亡で

AI要約

兵庫県の斎藤元彦知事らを元西播磨県民局長が内部告発し、片山安孝副知事が辞職の意向を伝えたことがわかった。

片山副知事が斎藤知事に辞意を伝えた際、斎藤知事は慰留したが、最終的に受け入れた。

片山副知事は斎藤知事の側近であり、過去に県内の職員労働組合の辞職要求にも対応していた。

兵庫県副知事が辞意、知事にも辞職求める 内部告発の元局長死亡で

 兵庫県の斎藤元彦知事らを元西播磨県民局長(60)が内部告発したことをめぐり、同県の片山安孝副知事が辞職の意向を斎藤知事に伝えたことがわかった。片山副知事は12日朝、朝日新聞の取材に対し、「県政を混乱させた責任を誰かがとらなくてはならない」と話した。同日辞表を提出し、今月末で辞職する意向だという。

 片山副知事によると、11日午後、斎藤知事に辞意を伝えた。斎藤知事にも辞職を求めたが、斎藤知事は「県民の負託を受けている」と拒んだ上で「一緒に引き続きやってくれないか」と慰留された。片山副知事が「誰かが責任をとらなければいけない」と話すと、斎藤知事は「ご苦労さまでした」と受け入れたという。

 片山副知事は、県人事課長や産業労働部長などを務めた後、斎藤知事が初当選した2021年に副知事に就任した側近。県職員労働組合が10日、事実上の斎藤知事に対する辞職要求となる申入書を提出した際も、片山副知事が対応した。斎藤知事は同日の記者会見で、「よりよい県政を進めていく」などと述べ、辞職を否定していた。