兵庫県職員労働組合、知事に辞職求める申し入れ…元局長死亡で「もはや信頼回復望めない」

AI要約

斎藤元彦知事がパワハラ疑惑で内部告発され、告発した男性職員が死亡。県職労が斎藤知事に辞職を求める申し入れ書提出。

現場の業務に支障が生じ、県政が停滞。知事の対応に責任を求める。男性職員は自殺とみられ、証言予定の百条委員会が控えていた。

県職労が安心して働ける職場を求める。

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で、告発した前県西播磨県民局長の男性職員(60)が死亡したことを受け、県職員労働組合(県職労)は10日、斎藤知事宛てに事実上、辞職を求める申し入れ書を提出した。

 申し入れ書では、「問題の発生以来、現場の業務遂行には大きな支障が生じており、県政が停滞し、もはや県民の信頼回復が望めない状況になっている。知事として責任ある対応を求める」としている。

 県職労の土取節夫・中央執行委員長は10日、県庁で片山安孝副知事に申し入れ書を手渡した。終了後、記者団に対し「責任ある対応とは辞職も入る。県政を一新して安心して働ける職場にしてほしい」と述べた。

 男性職員は今月7日夜、同県姫路市内で亡くなっているのが見つかった。遺書が見つかっており、自殺とみられる。19日には、疑惑の真偽を調査する県議会の百条委員会で証言する予定だった。