富士山 静岡側3ルートが山開き 軽装外国人続出 「登らないで」と制止も…登山強行
初日の富士登山シーズンは荒天の中、多くの登山客が訪れる中、軽装での登山が制限される状況が続いた。
富士山の山開きを迎えた10日、新たに3つのルートが開通し、登山シーズンが本格的にスタートした。
登山者数を制限し、通行料を徴収するなどの規制が設けられ、安全登山への取り組みが進む一方、軽装での登山は依然として見られる。
10日、富士山の静岡県側のルートが山開きとなり、多くの登山客が訪れました。初日は荒れた天候となり、軽装のため登山を制止される人の姿も見られました。
10日午後3時ごろの富士山7合目。暴風雨に襲われ、前に進むことができません。家族で登っていた4人はここで断念。予約していた8合目の山小屋をキャンセルし、7合目の山小屋に宿泊することにしました。
10日、静岡県側で山開きを迎え、新たに3つのルートが開通。本格的に富士山の登山シーズンがスタートしました。
山梨県側では今年、登山者数を一日あたり4000人までに制限し、2000円の通行料を徴収するなどの登山規制を設けました。
富士吉田市 堀内茂市長
「今のような規制をすることによって、弾丸登山を95%近く防ぐことができている」
静岡県側では事前に日程などを登録するシステムを導入しましたが、人数制限などはしていません。
初日の10日は、天候が急転する悪天候にもみまわれました。
暴風雨のなか、何とか上を目指そうとする登山客。登山を強行する人の姿もありました。
係員
「山に登らないでください。危険です」
係員が説得しますが…。半袖、ジーパン姿の外国人の男性が富士山に登ろうとし、走って登っていきました。
あまりにも危険な軽装での登山。10日の静岡県側のルートでは、半袖や半ズボンで富士山にのぞもうとする登山客が後を絶ちませんでした。
8合目まで登り、戻ってきたという外国人2人組。半ズボンにランニングシューズ、ナップサックという登山にはとても十分とはいえない装備です。
外国人の登山客
「(Q.かなり軽装で荷物も少ないのでは?)コロラド州から来たので、寒い所に慣れているので大丈夫だと」
初日から大荒れとなった富士山について、山小屋の経営者は次のように話します。
東富士山荘 米山千晴代表
「これが富士山の怖さなんですよ。体力的にも落ちてくるし、気温の急降下にはついていけないので、しっかりとした装備をしていかないと大変かなと思う」
(「グッド!モーニング」2024年7月11日放送分より)