欧州の新型ロケット初成功 アリアン6、日本と競合

AI要約

欧州宇宙機関(ESA)は、新型の主力ロケット「アリアン6」の初の打ち上げに成功し、搭載する小型衛星も分離された。

アリアン6は、アリアン5の後継機で、費用を抑えて競争力を高めるために使い捨てロケットとして設計されている。

アリアン6は2020年の打ち上げ予定から遅れていたが、人工衛星の打ち上げ需要に応える競合相手として期待されている。

 欧州宇宙機関(ESA)は日本時間10日未明、新型の主力ロケット「アリアン6」の打ち上げに初めて成功した。搭載する複数の小型衛星も無事に分離された。世界で人工衛星の打ち上げ需要が高まる中、費用を抑えて競争力の向上を目指している。日本の新型ロケット「H3」の競合相手になる可能性がある。

 アリアン6は、昨年に運用を終えたアリアン5の後継機。南米フランス領ギアナの宇宙基地から打ち上げられた。大型の使い捨てロケットで、用途に合わせて形態を変え、費用を抑える運用が強みとされる。当初予定した2020年の打ち上げから遅れていた。