H3ロケット3号機視察ツアーが種子島入り 打ち上げ延期で臨時ツアーも

AI要約

経営者向けの宇宙開発セミナーとH3ロケット3号機の打ち上げ視察ツアーが種子島宇宙センターで行われた。

セミナー参加者は種子島に入り、天候の影響で打ち上げ延期となったが、宇宙センター内を見学し満足そうな様子を見せた。

延期された打ち上げを見学するための臨時ツアーも用意され、参加者は公園から3号機を見守った。

H3ロケット3号機視察ツアーが種子島入り 打ち上げ延期で臨時ツアーも

 経営者を対象とした宇宙開発のセミナーとH3ロケット3号機の打ち上げを視察するツアーが6月30日、種子島宇宙センター(南種子町)などで行われた。主催はラグラポ(東京都中央区)。(屋久島経済新聞)

 経営者10人が参加した同ツアー。講師を務めた社長の高野宗之さんは、H-2Aロケットの開発や国際宇宙ステーション補給機「こうのとり」のシステム開発に従事したという。一行は鹿児島市内で行われた宇宙開発に関するセミナーを経て、地球観測衛星「だいち4号」を搭載したH3ロケット3号機の打ち上げを見ようと種子島に入った。

 天候悪化により打ち上げが7月1日に延期される中、30日には種子島宇宙センター内を見学。鹿児島県内の小学生親子3組も合流し、打ち上げ当日は閉鎖になる「宇宙科学技術館」「ロケットガレージ」で3号機エンジンの実物を間近に見るなどして満足げな顔を見せた。参加者の一人は「延期は残念だったが、実物を見られて良かった。現地に行くことの重要性を強く感じた」と話す。

 7月1日には、延期となった打ち上げを見学するための臨時ツアーが用意され、参加者は発射場から最も近い公園の恵美之江(えびのえ)展望公園で、3号機を見守った。